100kmマラソンの凄まじさ

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マラソン仲間の友人2人が100kmマラソンに挑戦する、という。

阿蘇山の外輪山をほぼ1周(100km)する過酷なコース。
制限時間は13時間30分(5:00start→18:30goal)。
高低差は500m。
平坦な部分がほとんどなく、アップダウンが激しい。
たとえば、60km過ぎからの約10kmつづく上り坂。
たとえば、90km地点からの急激な下り坂。
もう極めて難易度の高いウルトラマラソンなのである。

そんなのに挑戦するって...。ちょっとおかしいんちゃうか?

この二人、3年前にはハーフコース(50km)を走っている。まあ、ハーフといっても普通のフルマラソン+8kmもあるのだから尋常じゃないわけだが、いきなり「さらに倍」への挑戦である。大丈夫か。

ということで、心配のあまり、サポートに出かけてきた。サポート隊としての役割は、コースの要所要所に先回りし、冷たいドリンクやサプリメントを用意したり、エアサロンパスをシュッとしたり、写真を撮ったり、合間にアイスを食べたり、合間に焼きとうもろこしを食べたり、合間にホットドックを食べたり...まあそんなようなことだ。


結論から先に書くと、これが二人とも制限時間内に完走した。
W氏は12時間19分。
東京からかけつけたR氏は13時間13分。
いや〜凄過ぎる。

しかし、そこはウルトラマラソン。もともとフルマラソンを何度も走っている二人とはいえ、倍以上の距離は相当こたえたようだ。途中で弱音を吐く場面もあったし、ゴールした途端にへたりこんで「これはもう救護室か!」と思うほど顔色を悪くしたりもした。ゴール後は歩くことすら困難となり、わずか10cmの段差で躊躇する始末。どんだけ肉体を酷使したというのか。

そんな大会であるから、通常のマラソン大会と雰囲気が全然違う。実にストイックなのである。仮装ランナーはほぼ皆無。スタートから飛び出すバカもいなく、淡々と、1歩1歩を重ねていくランナーばかり。この大会を見ていると、「走る」ということについては、性別も年齢も(高齢者も多数いる)走るフォームも道具すらも何にも関係ない気がしてくる。マラソンとは、日頃の練習の積み重ねと、必ずゴールするという固い決意。その二つがすべてなのかもしれない。心から感動した。

完走したすべてのランナーに拍手。

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【2011.06.04 sat】
・朝5時半起床。ケータツと。V女史、L女史と合流。コンビニおにぎりで朝食。
・高千穂で休憩中、クワガタ発見。会場につく直前、ケータツがゲロッパ。
・50km地点についたところで、W氏が到着。20分ほど時間があいて、R氏到着。両者ともまだまだ元気。50kmに出ているK氏、U氏も発見。
・65km地点の産山役場。ここでW氏が一気に疲労。K氏、U氏に加え、100kmに出ているM氏も発見。忘れ物を取りに帰ってR氏には会えず。
・80km地点山頂。W氏の元気が復活。
・90km地点。なんとかいけそうな両名。U氏も元気。
・92km地点。V女史が伴走へ。
・Goal地点。W氏の疲労度がすごい。表情がげっそり。R氏は表情は元気だが、身体疲労がすごい。歩けないほど。
・宿は「阿蘇の四季」。囲炉裏端で楽しい夕食。W氏、R氏はビール一杯程度しかアルコールを口にせず、食後すぐにダウン。150kmのK氏、U氏は元気。2次会。

【2011.06.05.sun】
・なぜか朝6時に目覚める。ケータツと朝風呂。美味しい朝食。
・帰路。今度はぼくが車酔い。うげー。高千穂→宮崎を全部運転する。
・帰宅後、映画「おとうと」を鑑賞。なかなかこういう弟に寛容になれない自分も感じつつ、姉の優しさに感じ入りつつ。
・TSUTAYA。

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