ここのところ、県のキャラクター、いわゆる「ゆるキャラ」に思いを巡らせている。
宮崎県にはコレ、というキャラクターがいない。なにせ宮崎県といえば、まずは「東国原知事」という時代が4年間あったのだ(ひょっとしたら、今でも一番かもしれない...)。どんなにかわいい「ゆるキャラ」でも、笑いの取れる知事の前ではすっかり影を潜めてしまっていた。
言いかえれば、ぼくら営業マンは、常に「東国原」というバッジを胸につけて活動していたようなものだ。「ああ、宮崎県ですか。どうですか最近、知事は?」という会話でどれほど「場」の空気が和み、どれほど多くの商談がスムーズに進んだことか(何もないよりは)。実際、多くの商品やチラシやポスターに東国原知事のイラストが描かれ、宮崎県の「ゆるキャラ」的な活躍もしていた。
さて、そんなバッジがなくなった今、ぼくらの何を胸に付けているのだろう。口蹄疫?鳥インフルエンザ?新燃岳?...。そういうネガでなく、何か前に向かっていく新しいポジな「バッジ」が欲しい。営業マンみんなが勇気づけられる何かが。
...と思って、とりあえず県内の「ゆるキャラ」事情について現状分析を始めてみたら、あるはあるは「ゆるゆる」なキャラクターがどっちゃりとあった。自治体のみならず、企業のものや商品キャラも含めて、把握できただけでも50ほどが「現役」である。チームのものは1でカウントしているので、人数にカウントしたら100を越えそうなイキオイだ。ぬわー。多いわあ。
これまでは「新しいキャラをつくるより、既にあるキャラクターを上手に使おう」という方針でやってきた。しかし使ってみてわかったこととして、元々別のものを背負っている(自治体だとか企業だとか商品だとか)キャラであるから、普遍性がないんだな。宮崎県といえばコイツ、みたいな扱いになりづらい...ということだ。
また、キャラクターは、広く認知させることが難しい。つくったはいいものの、その地域内ですら知ってもらえず、1〜2年で産業廃棄物として抹消されていくキャラクターがどれだけいることだろう。
著名なキャラクター(成功例)のほとんどは、潤沢な予算で行った一大キャンペーンのキャラクターが「たまたま」「ひょんなことで」人気が出た為、「結果的」に地域キャラに「格上げ」されたものばかりである。ゆめ国体のキャラクターから千葉県キャラクターになったチーバ君然り、平城遷都1300年祭のキャラクターから奈良県キャラクターになったせんとくん然り、彦根城400年祭のキャラクターから彦根市のキャラクターになったひこにゃん然り、である。
当たればデカイ、でも当たらない確率めっちゃ高い。さて、うちは「ゆるキャラ」をつくるべきなんだろうか。つくらないとしたら他にどんな「バッジ」があるのだろう。
・たまったメールの処理、文書の処理、知事レク、大阪N社の件打合せ等で午前中。午後はキャラの分析など。
・愚息が満10歳。誕生会は週末に。
・「JIN」第1話。
・お袋の人形展記事をWEBでも発見。