デザインの最近のブログ記事

ゆるキャラってなあ...

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ここのところ、県のキャラクター、いわゆる「ゆるキャラ」に思いを巡らせている。

宮崎県にはコレ、というキャラクターがいない。なにせ宮崎県といえば、まずは「東国原知事」という時代が4年間あったのだ(ひょっとしたら、今でも一番かもしれない...)。どんなにかわいい「ゆるキャラ」でも、笑いの取れる知事の前ではすっかり影を潜めてしまっていた。

言いかえれば、ぼくら営業マンは、常に「東国原」というバッジを胸につけて活動していたようなものだ。「ああ、宮崎県ですか。どうですか最近、知事は?」という会話でどれほど「場」の空気が和み、どれほど多くの商談がスムーズに進んだことか(何もないよりは)。実際、多くの商品やチラシやポスターに東国原知事のイラストが描かれ、宮崎県の「ゆるキャラ」的な活躍もしていた。

さて、そんなバッジがなくなった今、ぼくらの何を胸に付けているのだろう。口蹄疫?鳥インフルエンザ?新燃岳?...。そういうネガでなく、何か前に向かっていく新しいポジな「バッジ」が欲しい。営業マンみんなが勇気づけられる何かが。

...と思って、とりあえず県内の「ゆるキャラ」事情について現状分析を始めてみたら、あるはあるは「ゆるゆる」なキャラクターがどっちゃりとあった。自治体のみならず、企業のものや商品キャラも含めて、把握できただけでも50ほどが「現役」である。チームのものは1でカウントしているので、人数にカウントしたら100を越えそうなイキオイだ。ぬわー。多いわあ。

これまでは「新しいキャラをつくるより、既にあるキャラクターを上手に使おう」という方針でやってきた。しかし使ってみてわかったこととして、元々別のものを背負っている(自治体だとか企業だとか商品だとか)キャラであるから、普遍性がないんだな。宮崎県といえばコイツ、みたいな扱いになりづらい...ということだ。

また、キャラクターは、広く認知させることが難しい。つくったはいいものの、その地域内ですら知ってもらえず、1〜2年で産業廃棄物として抹消されていくキャラクターがどれだけいることだろう。

著名なキャラクター(成功例)のほとんどは、潤沢な予算で行った一大キャンペーンのキャラクターが「たまたま」「ひょんなことで」人気が出た為、「結果的」に地域キャラに「格上げ」されたものばかりである。ゆめ国体のキャラクターから千葉県キャラクターになったチーバ君然り、平城遷都1300年祭のキャラクターから奈良県キャラクターになったせんとくん然り、彦根城400年祭のキャラクターから彦根市のキャラクターになったひこにゃん然り、である。

当たればデカイ、でも当たらない確率めっちゃ高い。さて、うちは「ゆるキャラ」をつくるべきなんだろうか。つくらないとしたら他にどんな「バッジ」があるのだろう。

[memo]
・たまったメールの処理、文書の処理、知事レク、大阪N社の件打合せ等で午前中。午後はキャラの分析など。
・愚息が満10歳。誕生会は週末に。
・「JIN」第1話。
・お袋の人形展記事をWEBでも発見

日髙英輝氏講演会

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日本のグラフィックデザイン2008-2010展」にあわせて開催された日髙英輝氏の講演会へ参加。まさかと思ったが、120名の定員は満席。講師から「ちゃんと申し込んでおけよ!」と怒られつつ関係者席(講師のお母さんの隣)を用意して貰った。すんません。

「関係者」だから言うわけではないが、講演内容が素晴らしかった。日髙さんがデザインするのはポスターだったり、CDジャケットだったり、広報誌であったり、つまりはすべて商業ベース上にあるデザインということもあって、「美しい」とか「かっこいい」ではなく、いかに「伝わるか」を強く強く意識したものとなっている。

特に「GReeeeN」のジャケットへのこだわりには、改めて感嘆した。楽曲以外にアイデンティティのない匿名バンドを、どうアイコン化するかという課題に対して、極めて高度なディレクションがなされていた。この方法論は、今のうちの県にもっとも必要なことかもしれないな、とも思ったなあ。

講演の最後は、宮崎出身者としての「口蹄疫復興」への思いが語られた。一緒に新聞広告やポスターを制作したこともあって、感慨深く拝聴した。うーむ。この内容、うちのチーム全員に聞かせたかったなあ。

[memo]
・午前中はだらだらと。午後から「日本のグラフィックデザイン2008-2010展」へ。観賞後、日髙英輝氏講演会。M女史と一緒に。
・親父の誕生会+お袋の古希祝。「Bistro 丸正」。
・「川の底からこんにちは」★★★★。妙な映画。小さなくすぐりも悪くないが、後半の変なハイテンションがおかしい。満島ひかりの神懸かり的演技。

腑に落ちる

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助けあいジャパン」のサイトがリニューアルした。

今回は、「実体に即した支援」を体現するものへと大幅にバージョンアップという印象。地元からの声が聞こえ、それに応えようという人の声が聞えてくる(気がする)。まさに「人と人の助けあい」がWEB上で展開できるシステム。

本当に優れたコミュニケーションはこのようにシンプルで「腑に落ちる」ものだ。これぞ本物。さっそく小さな「助けあい」をぽちっとな。

さらにいろいろ見ていたら、友人の梅ちゃん発見。忙しいのに頑張ってるなあ。

あとこれもいい。酒は得意でないので「食」で。みんなで。

ハナサケニッポン

[memo]
・朝イチでチーム員と一緒に頭の交通整理。資料の作成。合間に別案件も打合せ。延々と資料づくり。作っては壊し、くっ付けたり話したりしつつ、徐々に形ができてきた。これでぼくの頭はスッキリ整理できたけど、上司らはどうなんだろ。
・「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方/福島文二郎(中経出版)」★★★。ディズニー分析書のなかでは珍しく内部スタッフによるもので、非常にわかりやすいし、説得力もある。ただ、ディズニー研究者的には新鮮味はあまりない。
・GANTZ18-20

ロゴとアピル隊長

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ロゴってなんか、萌える。会社の理念みたいなものの一番のエキスをシンプルにビジュアル化するのがロゴであるから、その佇まいだけで会社のすべてを感じ取れる(気がする)。

ロゴストック」なんてサイトは、ぼんやり眺めているだけで楽しい。大企業から商店街のイベントロゴまでその脈略のなさがいい。かっこつけてるロゴ、ベタなロゴ、シンプルで美しいロゴ、向かってくるパワーがすごいロゴ、いろいろ。

そんなこんなで寝入りながら、ふと、うちのチームのロゴを考えているうちに(ちょうどスタッフジャンパーでもつくるか〜って話があったんで)、むらむらとデザイン魂に火がついてしまい、夜中にベットを起きだして、スケッチを初めてしまった。←早く寝ろ。

いくつかラフ案を書いた中で、ちょっといけそうだったのが、ある意味テッパンとも言えるアーミー調(スタバ調?)のロゴ。んで、イラストレーターで清書?してみたのが下のもの。うーん。なんかこうカッチリすると全然かっちょよくないな。真ん中のメガホンマンは嫌いじゃないんだけどなあ〜。出直し。

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そして、落書きしているうちに生まれたアピル隊長というキャラクター。頭が日向夏で、体がマンゴー。こちらもいまいち。ぬぅ。

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[memo]
・Jaja企画会議、部内協議(うーん)、518段取。

椅子フェチ

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「REAL DESIGN」はハーマンミラーの特集。
「BRUTUS」は居住空間学・椅子の特集。

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ハーマンミラーの美しい椅子のカタログを眺めていると、その造形美に惚れ惚れとし、いつか手にする(かもしれない)自分の椅子たちを想像し、触り心地や座り心地を思い浮かべ、とても幸せな気持ちになれる。

また、使い込まれた椅子の写真も実に美しい。木目には傷が走り、クッションはヘタって、皮も毛羽立っていたりする。しかし、生活の一部に組み込まれ、「道具」としての歴史を重ねた椅子の姿がまたぐっとくるのだ。


我が家でデザインチェアと呼ばれるものは、Yチェア2脚、セブンチェア2脚、シェーカー2脚。椅子は高級品であるからコレクションには限界がある。もちろん、収入がたーんとあれば、山ほどコレクションするのだろうが。でも他人のを眺めているだけでも楽しいのが椅子なのだ。

いつからこんなに椅子フェチになったのだろう...。

ひょっとしたら、北海道のアリスファームで、自作のシェーカーチェアをつくったときが発端なのかもしれないな。たかだか2日間のコースであったから、パーツを組み立てて、座面のロープを編んだ程度のもの。それでも、何時間もヤスリをかけて背当てを磨きあげ、愛情を持って組み立てた椅子は、とても愛すべき椅子となった。そしてシェーカーの椅子は佇まいがとても美しい。

人を乗せ、長い時間を一緒に過ごす道具。
そしてそれを体言するデザイン。

いつか、オリジナルの椅子をデザインしてつくれたらいいな。

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[memo]
・サイネージ、新聞広告(DK社打合せ)、ミス観光のリクエスト、特命大使...。どれもこれもうまくいかない日だなあ。
・節分だった。鬼は外。福は内。

村上春樹の誘惑

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空港で「雑文集/村上春樹」を見つけて狂喜乱舞。

資料読み込みをパスして、機内で思いっきり熟読。前にも書いた気がするが、ぼくは村上春樹の小説より、エッセイや紀行文の方が好きだったりする。その冷静な観察眼と表現力の突き抜け方が尋常でない。

本作は、これまで単行本として発表されなかったエッセイ、序文・解説、挨拶、フィクションといったさまざまな文章が集められている。音楽の章では、そのほとんどが聴いたことのない楽曲の解説だったりするのだけれど、キラ星のような文章に撃たれて、速攻Amazonで注文しちゃったりもするのだった。

特に『アンダーグラウンドをめぐって』の章にある「東京の地下のブラック・マジック」などは、思想家・村上春樹の深い洞察力と分析力と表現力にひたすら圧倒された。こんな名文がお蔵入りだったなんて! 村上本は、もったいなくて、ちびちび読むのが常だけど、本作は好き過ぎて一気に半分まで来てしまった。しばらく放置しなくちゃ。

それにしても、この表紙は凄いな。ブラック過ぎる。

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[memo]
・宮崎空港初のANA1便、なんとか飛んだ。
・R社打合せ。エヴァ関係。
・ランチ食う間もなく、TK社打合せ。なかなかツライ状況だな。でも感謝。
・レストランMにて打合せ。誤解が誤解を呼んで話が進まない。嗚呼。
・フォロー打合せ。方向性を確認。
・「カルネヤ」へ。米、米、直の3人で。楽しくヘベレケな夜。
・夜中にYと。リアル〜。

美しい女たち

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雑誌「Pen」の特集「美しい女たち」。

武井咲の凛とした美しさに惹かれて思わず手にしてしまった。国民的美少女コンテストの頃は、まさに「美少女」。涼しげな顔立ちが印象的だった。そんな美少女も、わずか数年ですっかり大人っぽくなった(それでもまだ10代だが)。

掲載された写真には、美しさの中に成長過程の緊張感が満ちている。強さと儚さが混在しているような(カメラマンは瀧本幹也氏)。女優/タレントとして、美少女同期の忽那汐里に先を越されていた感もあったが、「TSUBAKI」のCMに起用されて俄然注目度があがってきたようだ。今年はこのまま大ブレイクするのだろうな。

しかし、この号の見所は、誰よりも井川遥である。同じく特集されている、今まさに旬の水原希子、吉高由里子がまったく霞んでしまうほどだ。この井川遥の美しさはちょっと尋常でない。結婚、出産を経て、印象が変わって来たところではあった。ケータツがハマってみていた「フリーター、家を買う」というドラマにも出ていて、「あれ?こんなにきれいな人だったっけか?」と再認識してはいたけれど、この写真にはビックリ。なんと艶っぽいことか。

カメラマンはレスリー・キー氏。もともと艶っぽい写真の巧いカメラマンではある。以前、モーニング娘。の安倍なつみを、ものすごくきれいに撮っていたことがあったなあ。あの写真はベストオブなっちだったなあ...なんてなことまで思い出してきたぞ。

しかし、美しい女性というのは、いつの時代でも素晴らしいアートである。井川遥の最後の写真は、額に入れて飾ろうかとも思ふ。

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[memo]
・ガイドブックデータ整理。知事室にて準備もろもろ。
・東国原知事退任。玄関前でお見送り。21:00。
・「つながる技術/小山薫堂」★★。
・アフロ

育児グッズ

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思い起こせば、第1子である愚息が生まれたときは、毎月「トイザらス」に出かけたものだった。チャイルドシートに始まり、ベビーバス、ベビーカー、おまる、メリー、ガラガラ、抱っこヒモなどなど、いろんなグッズを買いそろえたものだった。精神的な不安を払拭する意味でも、ベビーグッズを買うのは楽しかった。

第2子の娘1号は、ケータツと2歳違いなので、ほとんどのグッズは「おさがり」した。チャイルドシートなど両方に必要な物は、ケータツに「幼児用」を買い足して、ハナは「おさがり」のものを活用した。いやあらためて思い出してみても、ハナには、ほとんど育児グッズみたいなものは買わなかったな。

んで、第3子、娘2号である。これがもう「おさがり」がほとんど残ってないのである。それらのベビーグッズは、やたらにかさばるので、頃合いをみて従妹や友人の家へ「おさがり」されていったのだった。その友人たちも、とっくに出産時期を過ぎており、彼らの家にも育児グッズがほとんど残っていない。

やむなく?チャイルドシートは、「中古屋」さんで激安のものを購入した。ベビーバスは、洗面所で代用し、メリーやガラガラは、実はそれほど喜んでもくれないので、最初からいらない。ベビーカーはかろうじて、ケータツの分が従妹んちにいってたので、引き上げた(笑)。つまり、娘2号も、1号同様、極力、金をかけずに育児中なのである。

だけども、ここにきて、どうにも困った事態になってきた。娘2号は、普段はローチェアに座って一人遊びができる。ところが家族がダイニングテーブルで食事を始めると、決まって泣き出すのである。一緒にテーブルについてさえいれば泣かない。ぬー。まさに「食事は家族の団らん」とでも言いたいのか。

しょうがないので、ぼくが左手で抱きかかながら食事をする毎日。んー、でも片手だとどうにも落ち着かない。メシ食ってる気がしない。楽しい筈の夕食がじぇんじぇん楽しめない!

ちゅーことで、彼女も一緒のテーブルにつかせるために、ハイチェアを買うことにした。そして、これまで金をかけなかった分...ってことで、思い切ってベビービョルンのハイチェアを本日購入したった(ついでに同社製のおまるも)。スウェーデン製というか、機能性とデザインがちゃんと共存できているのが素晴らしい。父ちゃんもやるときはやるよ。

ということで、今週末ぐらいからは、こんなオサレな感じで、夕食が楽しめるようになるハズ。
(注)モデルのお父さんと赤ちゃんは商品に含まれていません。

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[memo]
・相変わらず朝食に1時間かける娘1号。厳しめにしかる。
・B社をたちあげたO氏。逃亡者の話など。
・予算配分がなかなか決まらない。明日決着しよう。

七五三

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ハナ社長がもうすぐ7歳なので七五三。
4年前、ケータツの5歳と一緒にやって以来だなあ。

そのときの写真がコレ。
口があいてる...。
白く塗られてブルドッグみたいな顔してる...。
ぷぷぷ。

衣装に顔が乗っかってるだけだ〜。

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それに比べたら、随分タテに伸びたよ。

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少しは、衣装を着ているなあ。
化粧されゆく自分にうっとりしたりして...はやくも女。

[memo]
・7:00起床。実家へ。
・「サンス」にてハナのメイク・着付。
・「都万神社」へお参り。敷島の料理。
・三宅、岩爪、都於郡の家を訪問。

Pen 写真の学校

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Eos kiss x4を買って以来、いや、ワークショップに参加して以来か、写真を撮ること、見ることがとても楽しい。これまで何となく見過ごしていた新聞、雑誌の広告、チラシなどに一々反応してしまう。「この光」「この陰」「この構図」...と、一枚の絵から読み取れることが多数ある。そういう視点が獲得できたことはすごく嬉しい。

そんな中で雑誌「Pen」の特集「写真の学校」を大変興味深く読んだ。特に上田義彦さんの写真に圧倒された。温度というか湿度というか、その場の空気が写真の隅々から伝わってくる。以前、広告の仕事をしている上田さんのドキュメンタリー(情熱大陸だったか)を見たとき、大判のカメラでカッチリとした絵を撮っているのが印象的だったが、この号に載っているのは、35mmレンズのフィルムカメラを使用したものだという。

ぼくのkissは、もちろんフィルムではなくデジタルだけど、レンズは同じ35mm。寄りも引きもできない単焦点の35mmレンズでここまで描写できるのか。

また、藤代冥砂さんの写真は愛にあふれていた。奥さんを撮った「もう、家に帰ろう」という写真集では、妻が好きで好きでたまらないという気持ちがあふれ出ていて、とても微笑ましかったのだが、その愛情はまだ継続中のようだ(笑) 藤代さんは、AKB高橋みなみの写真集も撮ったようだが、愛情の濃度が全然違う。

こういう雑誌を読むと、プロっぽいカメラが欲しくなる(笑)。その存在自体が、美し過ぎるライカM9とか。でもまあ、まずはEos kissや、RICOHのGR2をしっかり使いこなしてからだな(将来は買う気らしい)。

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[memo]
・F社案件で地元協議。町内+U社。支払業務。発注準備。予算調整。20:00。
「ニッポンの風景をつくりなおせ/梅原真」。一次産業×デザイン=風景 ...というサブタイトルが効いている。これは、高知在住・梅原真さんのアートワークを集めた本で、作品を通じて、作家の人物像が如実に現れていてとても面白い。

梅原さんと言えば、「さざえカレー」の愛らしいパッケージやら「砂浜美術館」などで全国的に有名ではあるが、地方に住むアートディレクターなんて、なかなか損な役回りじゃないかと思う。

大企業がないため、そもそもパッケージデザインという仕事がたくさんあるわけじゃない。小冊子やポスターなど、比較的大きな規模の仕事を発注するのは、決まって自治体絡みで、デザインのことなんてちっともわかっていない一介の事務屋たちが、コンペと称して優劣を決めることもある。十分理解されないジレンマもあることだろう(...と勝手な想像)。

それなのに、梅原さんは、高知から居を移さず、ガッツリと高知に根ざしながら、自治体を説き伏せ、企業を納得させ、デザインを通じた「新しい価値」の創造に取り組まれてきた。そのひとつひとつの積み重ねが評価され、今では全国からお声がかかるビッグネームになった。これはハンパなく凄いことだと思う。

いつか梅原さんと焼酎を飲みながら...あ、土佐だから日本酒か、まあ、そんなようなものを飲みながら、地方におけるデザインの在りようについて語ってみたいなあと思ったことだった。

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[memo]
・F社企画について内部協議。併せて予算協議。W氏大使就任。会計処理。F社企画について各所と調整。20:00。

理想のノートと少女時代

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勉強嫌いだったせいか、いまだにノートの使い方が下手である。打合せのメモ、アイデア出し、備忘録...。何かを書き留めなくてはいけないときに、ついつい議論に夢中になってあとでどういう経緯でそんな結論になったか思い出すのに苦労するのは毎度のこと。それではいけないと、資料の裏や空きスペースに「とりあえず」記述したまではよかったけれど、そのまま行方がわからなくなったり...。

さすがに、今の職場に来てからは、複数のプロジェクトが同時進行しつつ、常時内容が変更するので、頭の中だけではニッチもサッチもいかなくなってしまい、いろんなノートを試してきた。

まずは普通のA4やB5サイズの大学ノート。これはたくさんカキコミができるし、種類が豊富でリーズナブルなのが素敵なのだが、携帯性に問題があって打合せの現場に持っていくのを忘れることしばしばであった。

そこで、A5やB6サイズも提供しているCampusノートを試してみたが、デザイン的にあまりにも味気ない感じ。嫌いじゃないんだけど、なんかアイデアがわいてくる感がない。切り取り可能な「Project Paper」をノート代わりに使ってみたりもしたが、思った以上にパラパラと外れてしまい、やはりこれは記録に向かないのだった。

こうなればやはりモレスキンなのかなあ...でも高いよなあ...1890円ってCampusノートがダース買いできるし...などと思っていた矢先に、ついに発見。これはもうぼく的に理想に近いノートかも。

ミドリカンパニーの「MD PAPER」。 なによりこの佇まいがいい。和風な印象も残しつつ、モダン。今回は文庫サイズを買ったけれど、新書サイズもいい。栞止めが、デザイン上のアクセントになっている。これに自前の印鑑(@縁楽)をポチっと押すと、さらに表情が生まれて、いい案配(ご満悦)。

さあて、何か書こう(問題は中身です)。

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余談。昨日から韓国からの輸入アイドル・少女時代の「Gee」「GENIE」にはまっている。これは素敵過ぎるではないか。楽曲、歌唱、ダンス。すべてが計算されつくされている。この完成度の高さったらない。日本のアイドル、全然負けてるぞ。ちなみに私は、ユナとテヨンとジェシカが好きです。

[memo]
・「世界音痴/穂村弘(小学館文庫)」★★★。穂村節炸裂。しかも少し青臭い。世に出たきっかけの本だけあって、インパクトは強い。変なヤツという。
・O社契約支出負担、J社電話取材段取、S社原稿確認、新聞協会アーカイブ...。
・Mマルシェ案件浮上。急遽もろもろ打合せ。
・眼科。視力が少しだけ戻る。
・iPodnano到着。
週刊マンガ日本史(全50巻)もいよいよ佳境になってきた。今週号は第46号「野口英夫」。いよいよ昭和へ。日本の歴史を人物を軸に振り返るこのシリーズは、歴史が苦手なぼくには、とっかかりやすくて楽しい。マンガ+解説でさらっと10分ぐらいで読める手軽さもグッド。実は、愚息よりも熱心に読んでいたりする(笑)。

売れ行きがよかったのか、10月からは新・週刊マンガ日本史(全50巻)も刊行されるようで、これで更に日本史の大筋がおさらいできる...と今から楽しみにしているところ。

でも、このシリーズの本当のヒットは、本編よりも、その付録についている「日本史人物カード」だと思っている。あの藤原カムイが、毎号9人の人物を生き生きとしたタッチで描いていて、このカードだけ別売してもいいぐらいの完成度。裏面に簡単なプロフィールが添えてあるから、パラパラと眺めているだけで、日本の歴史の小さな点を回収していける感じだ。その数たるや、50巻×9人=450人! 小さな点が集まって、ずぶとい線になっている。

まあしかし、藤原カムイの苦労も並大抵ではないだろう。近代の、比較的資料の残っている人物ならいざ知らず、第1巻なんて「師升」「卑弥呼」「壹与」「仁徳天皇」「雄略天皇」「継体天皇」「筑紫国造磐井」「物部守屋」「鞍作止利」の9人だよ。どう描き分けろと。つか、卑弥呼と仁徳天皇以外は知らんぞ(世界史を選択してますた)。

でもまあこれが、実に「それ」っぽいというか、思い切りがいいというか、性格まで滲み出ているかのような筆致で描ききっているのだな。

ケータツなんてポケモン世代だから、カードには目がないわけで。今日、注文していた「カードホルダー」が届いたら、もう目をらんらんと輝かせながら嬉々として整理を始めたよ。そのうち、ケータツの方が詳しくなって、「え?お父さん、稗田阿礼知らないの?」とか言われそうだよ(だから知らんよ。読み方すらわからん)

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[memo]
・映画Kイベント打合せ、UE社打合せ、DK社打合せ、N市観光協会打合せ、O社契約準備、G社支払準備など。
・T社物産展が「ひるおび」で20分近く特集。FNNスーパーニュースでも特集。それでも入りが悪かったっぽい...。明日に期待。

手づくり感

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ぼくは「手づくり感」にあふれた製品ってあんまり好きじゃない。ホントは手づくりなんだけど、あまりにシンプルでそうは見えない、あるいはプロトタイプは手づくりで、その後しっかりと工業製品として均一に作られている...というようなものが好きだ。

たとえば、柳宗理の各種製品。ステンレスボールの、サイズに応じた絶妙のカーブなんて、「手」でしか作れないラインだろう。同じくハンスJ・ウェグナーのYチェアも、座って肘あてに手を置いてみれば、そこに作者の「手」を感じることができる。座面は実際に紙ロープの手編みだし。本当に優れたデザインというのは、ハンドメイドでとことん突き詰めたラインのことを言うのだと思う。

一方で、ポスターなどの平面デザインについては、むしろ「手づくり感」があった方があたたかみがあって、キュートだ。PCの画面上で単純に合成するのではない手づくり感が大事。たとえば、「goen」が手がけるポスターやCDジャケットなどのように(森本千絵らぶ)。

さて。そんな中で自分が今やっているポスターは「手づくり感」どころか完全手づくりである。なにせ大きな紙からB2に切り出すところも自分でやってるくらい(苦笑)。まっすぐカットするのって結構難しいぞ。そのハンドメイドな感じが下のミスチルのジャケットのように(これ、1個1個ピアノ線で吊るして撮影されているらしい)、じわりと伝わってくるといいなあ。(もうすぐ公開です)

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[memo]
・ポスターデザインをめぐってさまざまな方々と。H氏との調整も。福岡のテレビ出演。出張準備。J社企画。T社企画。
・工業技術センターへ集荷。感謝。

RED

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今日は口蹄疫と疑わしい牛が発生した。

...ので、予定していた飲み会を延期することにした(のちにシロと判明)。苦労を共有したメンバーなので、開催していたら、さぞかし盛り上がって、3次会ぐらいまで飲み歩いていたよなあ、つまりは1万円以上使ってたよなあ、それがちょっと節約になったよなあ

...というのを自分へのエクスキューズとして買ってもうた。

iPodnano 8G。→めんどくさいヤツ


でも、安い買い物でもないから、多少の逡巡もあったのだけれど、最後の決め手はラインナップに「赤」があったことだった。赤は、ぼくのラッキーカラーなのだ。小学生の頃に一度「赤が似合うね〜」と言われてからの激しい思い込みと、某遊び仲間から「レッド」と呼ばれているのがその理由。戦隊もののリーダーはレッド。そのチームの隊長だからレッド。←子どもか!

そんなこんなであるから、気がつけば、色んなところに「赤」がある。TシャツもスニーカーもコートもiPhoneケースも「赤」。自転車も車も「赤」。ベタな赤でないときも、ワンポイントやラインで「赤」が入っている。そういえば師匠も赤が好きだった。全身真っ赤というところがさすが師匠。でもそこまで突き抜けることはないかも(笑)


...ということで、「実は口内炎だった牛」のおかげで、またひとつ「赤」に染まってしまったのであった(...などと呑気なことを書いている気分ではまるでなかったりもするのだが。口蹄疫め)。

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[memo]
・朝から不吉なニュース。支払い方法について揉事。午後になって無事解決。F君、Sさんに感謝。復興本部打ち上げ延期。映像処理の問題。Y専務の面白話。印刷発注手続。J社案件。無事シロと。22:00。