映画TVラジオの最近のブログ記事

編集技師の友人

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本日、友人の編集マンが某映画の技師に決定したとのこと。おめでとう。面白いことに、この映画には、間接的にぼくも関わっている。

業界も職種もまったく違うところで、たまたま友人になって、かれこれ6〜7年。偶然が幾重にも重なって、友人関係とはまったく別のルートから繋がって仕事を一緒にするという不思議。

これだから人生ってヤツは。

[07.15 fri]
・ゆるキャラ募集と業務委託関係で投げ込みとかHP作業とか教育委員会への依頼とか。目標設定シート提出。ランチは「サンガム」。家人とリンコと。まさかの冷房なし。夜はM女史とセノ君がうちに来てぷち宴会。ワインをだらだら飲み。
[07.16 sat]
・床屋。ランチ「珉珉」。西都「森の風」。魔女アイス。武子叔母が帰省していてお見舞い。西都。意外に元気でビックリ。ゆっくり話せて良かった。従兄弟会。「奏」。
[07.17 sun]
・だらっと。マンガ読んだり映画見たり。昼間「プリシラ」★★★★。バカバカしくて好きだわ。夕食後ビール飲んで爆睡。午後10時頃に目が覚める。深夜「グリーンホーネット」★★。もう少しどうにかなった気がする。そのまま、寝ずにワールドカップ女子サッカー 日本vsアメリカ戦。
[07.18 mon]
・海の日。朝食後イオンへ。ケータツのキャンプ用品購入。ウォーターシューズなんてなかなか履かないけど。ランチ「サブウェイ」。午後2時間ほど爆睡。夕食後「クイール」★★★。素直で丁寧なつくり。偏見はいかんなあ。
[07.19 tue]
・担当内打合せ、事務事業見直し協議、連絡調整会議でゆるキャラ紹介依頼。下半期計画。
・手話講座。
今日、縁あって、行定勲監督と飲んだです。人が大勢いたので、個人的な話をするまでには至らなかったけれど、映画の裏話などをたくさんうかがった。行定勲のすべらない話は本当に爆笑だった(とても書けない w)。

実は行定監督の作品はそんなに見てない。大ヒットした「セカチュー」も見てないし、評判の高かった「パレード」も見てない(ごめんなさい)。でも作品にかける監督の思いをいろいろ聞いていたら俄然見たくなった。近いうちにレンタルDVDで見ます〜(...と、心の中心で監督に詫びる)。

まあワールドワイドな監督の話もさることながら(世界の映画人の名前が次々と登場)、隣の席にいらしたカメラマンの福本淳さんの話がすごく面白かった。行定監督の初期の作品「贅沢な骨」。この映画は、友人んちに遊びに行ったときに、たまたまテレビで流れていて、見るともなしに見た映画で、麻生久美子が脱いでもないのに妙にエロチックなことが印象的な作品だった。

福本さんにそのことを話すと、相好を崩して「狙ってそうしたからすごく嬉しい」と喜ばれた。何でも、この作品は、全然お金がなくて、スタッフはもとより、主演の麻生久美子、ぐぐみ、永瀬正敏さんも含め、全員がノーギャラで撮った映画なんだとか(興行収入は分配したそうだけど)。

そんな思いが詰まった作品なのに、狙いどころが「麻生久美子をエロく撮ること」(笑)。なんて素晴らしい!これぞ映画! 
*(注)もちろんエロだけの映画ではありません


公務員なんていう堅い人生を選んで、アートだったりエンターテイメントだったりという業界とは全く縁がないハズだったのに、ここ数年、プライベートでも仕事でもちょっとした接点がある。いやいや申し訳ない。ありがたい。

そして、そういう業界の人と直接話をしてみると、とても華やかな世界と思っていたのに、実際に作品をつくっていく過程における障害だったりトラブルだったり大人の事情だったりが、良くも悪くもとても「人間臭い」「泥臭い」世界。全然違うジャンルに生きているのに「わかるわかる」と共感できる不思議。

旧態然としていることでは他の追随を許さないハズの公務員より、よほど旧態然としているのが、映画業界だったり、テレビ業界だったり、アート業界だったりする。そして、そこから抜け出そうともがいているのが、ぼくらと同年代の世代なんだな。行定監督は2つ下の学年。福本さんは2つ上。

いやいや、頑張りましょうよ監督。福本さん。やはり、世界はぼくらが変えていかなくちゃいけないっすよ(...と「自分は何様?」な気分になったところでおやすみなさい)。

[07.10]
・朝1便で福岡。筑紫野。
・イオン九州×宮崎県フェア。情熱みやざきに加え、観光キャラバン、木材のPRも。あとチキン南蛮も。オールみやざき営業チームとしてかなりいい企画に仕上がった。ぼくはもっぱら知事アテンドと記録。担当Hさんお疲れさま。女王2人もね。
・福岡ー宮崎は近いようで遠い。日帰りは疲労。
・「らんぷ亭」にて行定監督らと。

「12人の怒れる男」

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このゴールデンウィークは勝手にシドニー・ルメット追悼シリーズをする予定。「その土曜日、7時58分」を見て、社会派シドニー・ルメットの演出力に感動したのがもう1年前なんだなあ。

その1本目は不朽の名作「12人の怒れる男」。20代に見たっきりだけれども、今でも新鮮な感動があった。徐々に形勢が逆転していく様子もさることながら、この12人の「怒る」様が素晴らしい。裁判、個室、暑さ...という実に不快な状況化で、男たちはひとつの事件について語り合う。しかし気がつけば、みな自分自身を語っているに過ぎないのだな。それが「怒り」という態度に現れてしまうのだ。

役者陣が本当に素晴らしい。イライラ感がビンビンに伝わってくる。裁判所を出て行くラストシーンがまたいいんだなあ。いやいやホントこれは名作。

[memo]
・朝一でZ課から宿題。大量のメールも整理しつつ、資料づくり。午後イチで説明。物産センター協議。
・新しいロゴとかマークについてブレスト。ドMの国とかみやもんとか。
・「12人の怒れる男」★★★★★。

記憶することをあきらめた(笑)

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久しぶりに「ファイトクラブ」を見た。

誰かのエッセイで「この映画は人生ベスト1」だと書いあった。「ああそういえば...」と思い出そうとして、「主人公(ブラッドピット?)がビルの窓から夜景を眺めているシーン」の記憶しかないことに気がついた。ぼんやりと「面白かったような」気がするものの、どれほど感激したかというところは曖昧だ。

もうこれは、登場人物の名前を覚えてないっていうのとはレベルが違う記憶力のなさ。「ファイトクラブ」っつーぐらいだから、なんか喧嘩するチームの話だっけか?...というのは、もう見ていないのと同じである。

というわけで、再度見れば、おいおい思い出すだろうと思ってDVD借りてきた。そしてこれが、上映中、一度も「そうそう。そうだった!」と思い出すこともなく普通に最後まで楽しく見れたのである。ラスト近くで明かされる「衝撃の告白」では、普通に「そうだったのか!」とビックリした。どんだけだよ。

まあしかし。ここまで記憶力がない自分はある意味アッパレである。開き直るしかない。記憶はすべて脳の外に置こう。必要なときにクラウド(たとえばこの「海森堂」)から引っ張りだせるようにしておこう。海森堂の愛した数式、のように。

[memo]
・息子と床屋へ。ふたりしてショートモヒカン? カラーリングも。
・街市へ。CORNERで蓮井さんと写真談義。贅沢だなあ。ケータツと一緒にゲーセンに行って山のようにチョコをゲット。百姓隊のドレッシングとか木村さんの漬け物とか。
・西都へ。久しぶりのお袋の個展を激励に。「めんぱ亭」で夕食食べて帰宅。
・「ファイトクラブ」★★★★★。公開後10年を越えて、さすがに「古さ」を感じるシーンがないわけではないが、まだまだ十分に「ぶっとんでる」映画ではある。エドワードノートンとブラッドピットの演技が凄まじい。そうそう。ヘレナ・ボナム・カーターも。

「悪人」★★★★

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[memo]
・企画案に頭を捻る。午後、総合長期計画専門部会。予算積算資料。
・「悪人」★★★★。妻夫木の不細工ぶりがすごい。九州弁がすごい。深津っちゃんの号泣ぶりがすごい。見た後にずんっと響くものあり。シーンによっては小説より迫力がある。ただ、イカの目ズームとか、柄本明の「ぜったい許さん」という台詞とか、どうにもよくわからない演出が散見されたのが残念。

テンションあげてこ

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震災以来、どうにもこうにもテンションあがりませんな。

かの地で、一瞬のうちに家を奪われ、仕事を奪われ、家族を奪われ、友を奪われたヒトビトが何十万人もいる...という現状に思いを馳せると、なかなか気勢もあげようもない。さらには原発によって、自分の責任ではないのに、信用まで奪われたヒトビトまでいるわけで、そうそう元気は出てこない。他人事のようで他人事でない。できることがいろいろあるようで、具体的にはなかなかない。そんな悶々が続く。

かといってローテンションというわけでもないのだけれど(仕事で気が張っているし)、それでもなにかと外に娯楽を求めがちな最近の自分。漫画読んだり、ビデオ見たり、ネットを徘徊したり。あるいはやたらと買物してみたり。WEBで。そんなこんなで毎晩寝不足。ぬー。そんなんじゃテンションあがらんとです。今日もそんなぼちぼちな一日だったか。

せめて一日の終わりに、この一連のシリーズ(全バージョン1,2)をじっくり眺めて寝るとする。サントリー、グッドジョブ。



[memo]
・課内協議、部内協議(9割了解か)、会計処理、Iスーパー商談会(販促企画)。N市にチキン南蛮企画を打診。
・手話講座2回目。ジェスチャーやら顔の表現やら。
・OnePeace12,13。

映画「キックアス」

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この時期だけに見ただけでも不謹慎そうな映画「キックアス」。これが荒んだ精神状態をぶっ飛ばす、激しくツボな映画だった。

美点はたくさんある。キャラクター造形の卓抜さ(無駄なキャラが一人もいない)。ガジェット類の充実(アメコミらしい魅力炸裂)。ストーリーをシンプルに説明する見事な演出(あのアニメ!)。その他、光具合の妙、CGの妙、音楽の妙などなど。もう好き過ぎる!

しかし、この映画が特段に優れているのは大きく3点。

ひとつは、暴力シーンの巧さ。パンチやキックといった軽い?ものから、激しい銃撃戦まで多種多様な暴力を、時にあっさりと、時にじっくり丁寧に描いてまったく飽きさせない。しかも後半にはしっかりとカタルシスを感じられる凄いシーンを持ってくる。

次に、主人公のキックアスの絶妙なキャラクター設定。冒頭のセルフバーニングシーンから倉庫裏シーンまで、ティーンエイジャーの等身大的な描き方が実に巧い。ほとんどの男子は羨望的な感情も感じつつ、共感しちゃうんではないか。

そして、何よりも、ああ何よりも、ヒットガール役のクロエ・グレース・モレッツ。超〜かわいい。ぼくは44歳で3児の父だけれども、もう1回言う。超〜かわいい。ひとつひとつの仕草、表情(特に口元)が、唯一無二のもの。誰でも思いつく喩えを言うなら「レオン」のナタリー・ポートマン。年齢と役柄が見事にマッチした好例。もうオトナになんかなって欲しくない(ロリコンかよ)。

難点はもちろんある。御都合主義も甚だしい無理くりなストーリー展開とか。でも、そんなツッコミはどうでもいい。見ていて爽快。痛快。原作漫画のみならず、DVD買っちゃう勢いで好き。いや、これ書いたら即Amazonで買う。

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[memo]
・抽選準備、集計作業、精算内容確認、事務分掌作成、育休について面談。
・sugar.bとblackとランチ。「レガロ」。
・「kick ass」★★★★★。らぶ。

インフル3日目〜治癒

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朝、普通に目が覚めた。頭痛、喉の痛み、腰痛は残るものの、発熱時特有の関節痛などはなない。実際、熱を計ってみると36.6℃。久しぶりの平熱。よかった。

まだ食欲はない。おかゆ食。でも味噌汁も少し飲めた。食後、薬を飲んで、新聞に目を通す。...といっても、せいぜい見出しが限界で、小さい文字を読もうとするとくらくらする。あきらめて、ベッドへ。思った以上に、衰弱しているのかも。

昼飯を食べたら、少し元気が出てきた気がした。ベッドに横になっても眠れる気がしない。ふと思いたって、ラジオをつけてみる。ちょうど「山下達郎サンデーソングブック」の時間。ずーっと音楽ばかり流れている。CMもない。違う番組かと思ったら、途中で達っつあんの声が。スペシャル編成なんだとか。素晴らしい。

その後「福山雅治トーキングFM」「あ、安倍礼司」もスペシャル編成。特に「安倍礼司」は、生ラジオドラマという暴挙。あまり効果があったとも思えないが(笑)、スタッフの思いは伝わってくる。ラジオというメディアの存在価値を改めて感じた午後。

夕食後は、さらに元気がでて、「劇的ビフォーアフター2時間スペシャル」を見る。別に何でもよかったけれど、本を読む元気はなく、夜のラジオには好きな番組はなく、なんとなくなテレビ視聴。大家族のリフォーム話で、まあ、ほのぼのとしてて、よかった。でも2時間近いテレビは疲れてしまい、すぐにベッドへ。

...と。今度はなぜか夜中に目が覚めてしまう。まだ身体のリズムが。なんとなく手元のiPhoneを手にしたら、妙に情報欲がむらむらとわいてきて、ニュースサイトをみてまわり、twitterからも幅広く情報を拾う。気がつけば3時間ばかりそんなことを。これはこれでぐったりしてようやく午前3時過ぎに就寝。

そんな時間に心に響いたツイートをメモ的に。

  @: 今年卒業式が無かった人たちも多い。是非、この文章は若者に読んで欲しい!「卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。(校長メッセージ)」

 @itoi_shigesato: ことばは思想ですね。いい視点をいただいた。@ 数値や、具体的なエリアなどを示さず「日本全国に」とか「甚大な」とかいった言葉だけ述べるものがあれば、当座はスイッチを切る。僕自身の判断です。逆に、計器がたんたんと線量を測っているサイトはこまめに見ています。

 @: 「作家・高橋源一郎(@)さんの「震災で卒業式をできなかった学生への祝辞」」をトゥギャりました。 

 @gyutan: 世界から心配されてる! / 町山智浩さんのつぶやきと世界の人たち 

 @seikoito:  福島出身の箭内道彦さんが素晴らしいコミュニケーション・サイトを作った。「THE HUMAN BEATS」 

 @krhaj: 岡田准一「所長!TNPって本気ですか!?」所長「私はいつでも本気だよ」岡田「だって日本語だし短くなってないし...」所長「わからないのかい?TNP。た~のし~~しい な~かま~~が ポポポポーーーン!!」

ふたりの女性

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見逃したあ!...と大後悔していたら、珍しく家人が録画していた「情熱大陸/今井美樹」。家人、GJ。

宮崎出身の一番?素敵な女性である今井さん。半年間密着したという当番組では、その素敵さが全開だった。真面目で、一生懸命、そして時々めんどくさい(笑)。ちょっと支えてあげないといけない、ホンの少しのめんどくささこそがパートナーである布袋さんが深く愛する部分なんだろう。そんな印象。いい夫婦だなあ。宮崎ライブの映像も貴重だった。


そして、長らく放置していた「プロフェッショナル/石岡瑛子」も見た。石岡瑛子さんといえば、名著「私デザイン」で、その足跡をよく知ってはいたものの、どんな声で、どんな佇まいなのかはこの番組で初めて知った。

御年71歳である。でも若い。その行動や思考が。

石岡さんは、グラフィックデザイナーの肩書きを捨て、単身NYに移り住んだのち(39歳で!)、次々とジャンルを超えたデザイン(主に衣装)を手がけていく。そのどれもが独創的であるばかりでなく、どこか石岡然とした雰囲気もあり、それでいて毎回新しいという凄さ。北京オリンピック開幕式の衣装なんて、圧倒的だったなあ。

歴史を感じさせながらも革新的で、品がありつつド派手。このバランスの凄さ。新作はブロードウェイ版「スパイダーマン」だとか。このためだけにNY行きたいぐらいだ。

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[memo]
・たまったメールに返信。契約書類。企画書。
・ランミ。
・久々にゆっくりした晩ご飯。
・「情熱大陸/今井美樹」「プロフェッショナル/石岡瑛子」
あまりの評判の良さに思わず借りてみて大正解。劇場で見ればよかった。実写版「あしたのジョー」を見てガッカリ感が大きかっただけに、この子ども向け映画の完成度の素晴らしさに溜飲をさげた。日本映画は素晴らしい。

無論、これはテレビドラマシリーズの映画版であり、世界観やキャラクターの設定を共有している前提のドラマである。ファンの為の映画である。それでも、66分(公開時は戦隊モノとの2本立てだった)の中に、これだけ詰め込んで、物語が崩れず(詰め込み過ぎではあるが)、キャラに命を吹き込み、子どもも、そして大人もしっかりと感動できる作品になっているのは奇跡的じゃなかろうか。

脚本、演出(特にアクション)、編集がちゃんとしてるのな。テレビドラマのラインを守りつつ、キャラクターの成長エピソードが際立っている脚本。台詞もいちいちかっこいい。ワイアーアクションと特撮、時にローテクをも自在に組み合わせて全く飽きさせないアクション。「メモリ」という小道具をパーフェクトに使い切って、ぐいぐい畳み掛ける演出。細かくカットを割りながらも、ちっともうるさくならない巧みな編集。そしてなにより、これは「仮面ライダーの物語である」ことがしっかりと軸にあることが素晴らしい。大人の方がむしろ泣く。

この映画のスタッフで、2時間のオリジナルヒーローもの(スパイダーマン的な)をつくって欲しいなあ。あ。いや、やはりライダーか。大人も楽しめる「新生仮面ライダー」。うん。見たいぞ。

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[memo]
・「OTV/ホイチョイプロダクション」★★★読了。
・娘2号と2度寝。至福。
・週末恒例、灰の掃除。車の洗車。TSUTAYAへ。読みたい漫画がみな貸し出し中。
・ミカちゃんが遊びに。Mery'sのチョコレート旨い。
・従兄の子どもの結婚式。神宮会館。食べ過ぎた。
・「仮面ライダーW 運命のガイアメモリ」★★★★★。

映画「あしたのジョー」

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子供ら(特にハナ)からせがまれて「あしたのジョー」を見に。「毎日かあさん」とか「グリーンホーネット」とか「キックアス」とかほかに見たい映画はあるのだけれど...。(「冷たい熱帯魚」はDVD待ちかなあ...)。以下、ネタバレ含みます。

冒頭、ちょっとビックリした。昭和な風景に登場する矢吹ジョー。「絵」としてすごく美しい。泪橋を渡るシーンではこれは意外に傑作なのかと思った。喧嘩シーンも悪くない。ちょっと期待しちゃおうかな...と思った途端、「○○コール」というガッカリシーンがあって、急にそこからぐだぐだに。こういうシーンを平気で描くのは日本映画の一番悪いクセかも。

前半はとにかくテンポよく物語が進む。つか進み過ぎ? 少年院での様々なエピソードが端折りに端折られている。力石と出会いました、試合しました、のみ。2時間という制約上やむをえないかなあ...とも思ったけれど、白鳥麗子とのどうでもいいような新エピソードが盛り込まれていたりして、バランスが悪い。

そして後半はなんかダレにダレる。ウルフ金串戦は、ダブルクロスカウンターを見せるためだけの試合でしかなくなっていて(せめてどんな選手かというエピソードぐらい挟まないと...)、その割に時間的には、結構引っ張ったりもする。そのくせ、肝心の力石戦は、すごくあっさり風。うーん。

せっかく俳優たちが頑張っているのに(特に伊勢谷は、かなり力石っぽかった。ギラつき感がハンパない)、この脚本、この演出では少し可哀想じゃないだろうか。なぜジョーと力石は惹かれ合ったか。そこだけはちゃんと描かないと、この映画は成立しないハズだ。力石が無理な減量までするわけだから。

演出上最悪なのは、どう見てもパンチが当たってない感。ボクシング映画として問題外じゃないかな。ジャニーズ俳優にマジパンチを当てるわけにはいかないんだろうけど(じゃあ出るなって話だけども)、この画像では何も伝わってこない。CG感たっぷりのモーションピクチャーもなあ。相当よろしくないと思うがなあ。あと、どうでもいいけどジャニーズといえば、映画のポスターがWEB上に全然落ちてない。そこまで肖像を守る姿勢は立派かもしれない。

いい作品になった可能性があったのにもったいない映画だった。

[memo]
・子供らと「あしたのジョー」★★。
・フードコートで牛丼食べて、床屋へ。
・パスタの仕込み。K邸へ。家族連れの大パーティ。わいわいと。

映画「ぼくのエリ 200歳の少女」

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鳥フルのせい?新燃岳?...まあ、その両方なんだろうけども、どうにも意欲減退な日日。こういうときこそ元気だしていきまっしょい!...とそれなりに普段は元気に過ごしているつもりでも、週末にどーっと無気力感に陥るな。まあ、無気力つったって、鬱々としているわけではなく、家事と子供との時間に追われている分マシではあるが。

この無気力感って口蹄疫の最中に感じていたものと同じ種類である。口蹄疫の際は、8/27の終息宣言を受けて、気持ちのリセットが出来た。鳥フルは季節が変わるにつれて徐々に開放される部分もあるだろう。が、新燃岳の方は怖い。報道にあるような享保噴火(1年半の噴火の最後に大爆発)に近いとなれば、ずーっとこんな「もやもや」といった気分で過ごすことになるのだろうか。はー。うんざり。

まあそんなこんなで、脳内活動をたっぷり休ませた今週末に拾い物の映画を1本見た。「ぼくのエリ 200歳の少女」。

ホラー映画?ラブストーリー? 「相当面白いらしい」という以外の予備知識ないまま、なんとなくTSUTAYAで借りてきた。冒頭30分ぐらいは「あれーハズしちゃったか?」と思ったぐらいだけれども、これが素晴らしく面白い映画だったのだ。

スウェーデン映画。練りに練られた脚本と、抑制の利いた演出と、ここぞというところの大胆な描写のバランスが凄い。冒頭でハズしちゃったか...と思ったのは、必然性のある抑制だったのだ。

映画「ナビィの恋」で登川誠仁が演じた「恵達」に通じる登場人物が出てくる(...なんて感じるのは、ぼくぐらいかもしれないが)。まあ、息子の名前に使ったぐらいであるから、この手の「男」っぷりにはぐっと惹かれてしまうのだ。

いずれにしても、エンターテイメントとして完成度の高い作品。北欧の寒々しい風景が舞台としても活きている。このパワー凄いな。ちょっと元気でた。

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[memo]
・「岳」1,2。「北斗の拳」22,23。
・子供らと。パン屋、tsutaya、珈琲。
・リンコとベッタリと過ごす午後。
・「ぼくのエリ」★★★★★。

(DVD)ベストキッド

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[memo]
・寝坊。降灰の片付け。洗車。
・午後は日向ぼっこしながら読書。「毎日かあさん7/西原理恵子」★★★★。この世界観にひたる至福。
・TSUTAYA、FOODALY。トマト鍋。
・「ベストキッド」★★★★。思いのほか、とてもよくできている。青春スポコンもののテッパンストーリーをローティーンに置き換えただけだが、主演のジェイデン・スミス(ウィル・スミスの息子)がいい動き(演技?)をするので、飽きない。よく出来てます。
・「芸術闘争論/村上隆」。

ソーシャルネットワーク(映画)

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題材がたまたま「Facebook」だった。友情、ビジネス、恋愛...といったさまざまな要素がてんこ盛りでありつつ、ツッコミどころはほとんどなく、非常に完成度の高いドラマである。

導入部からエンディングまでのストーリー展開の見事さ。明確なキャラクター設定と多面的な人物像の表現。膨大な台詞のなかに絶妙なバランスで配置された伏線とか笑いとか。バラエティーに富む映像表現や音楽のスパイス。

とにかく情報量が多いので、全部を消化するには結構な集中力が必要だけれど、途中、ダレることなく、最後まで一気に見せるエンターテイメント性はさすがデヴィット・フィンチャー。「セブン」や「ファイト・クラブ」は好きな映画だったけれど、こんなに緻密な作家だったか。もう一度、作品を見直したくなった。

それにしても、エリートってやっぱ鼻持ちならねーとも思った。ええ、ええ、ヒガミですけども。

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[memo]
・逃亡者?ヘキサゴン?ガイドブックのチェック&チェック。20:00。
・「ソーシャルネットワーク」★★★★★。

映画「息もできない」

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シバラマー。すごい映画だ。

主人公は、暴力や暴言でしか自分の感情を表現できない男。どう贔屓目に見ても社会の鼻つまみ者であるし、あまり友だちに持ちたくないタイプではあるが、なんとも人間くささがあり、そして愛嬌がある。この主人公の存在そのもので、映画が立っている。だから、主人公を温かく取り巻いている家族や友人たちに素直に共感できる。

この映画のもうひとつの見所は、もう一人の主人公である高校生の女の子との心の交流、の表現。どうしてこの二人が心を寄せることができたのか。最小限の台詞と最小限の表情でここまで表現できる演技力。いや演出力だろうか。監督・脚本・編集そして主演までこなしたヤン・イクチュン。お見事。

後半の展開が途中で見えてしまうのは惜しい。でもまあ、感情の変化を丁寧に描いているからこそ、あのラストに感情移入し感動するのであって、やむを得ない結果なのかもしれないな。シバラマー。

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[memo]
・分任申請。さてこれでR社案件を。
・「万作」。TK社のヒトビトと。それにしても寒い夜。
・「息もできない」★★★★★。