村上春樹の新作が到着。
Amazonから「ご注文いただいた商品をできるだけ早くお客様にお届けするため、以下の商品を分割して発送させていただきました。残りの商品も、準備でき次第発送いたします。」というメールが届いていたのだけれど、先に送って来たのは「1Q84 Book2」の方。つまりは「上巻」より「下巻」が先に届いたのだ。Amazonの親切心、まったく意味なし。つか、別送となる分、梱包材の無駄遣いだよ。あ、でも、配送担当の佐川急便的には「1オーダー」で2度おいしいから、経済活性化には繋がっているのか。
なんてなことはさておき、その新作。すごい売れ行きなんだそうで。長編の新作は6年半ぶり...という飢餓感、印象的なタイトル、記憶に新しいエルサレム賞の受賞スピーチなど、複数の要素がうまく噛み合ったのだろう。でも、一番効果があったのは、新潮社による早い時期からの「今年は新作出ます」みたいな煽り広告ではないだろうか。内容には一切触れず、「1Q84」というタイトルのみで、押し続けた。それが「なんだなんだ?」という好奇心にうまく繋がったんじゃなかろうか。広告って大事。
ところで、ぼくが春樹ファンになったのは、大学に入学したあと「風の歌を聴け」を文庫で読んでからだった。初期の小説を順番に読んでいたちょうどその頃に、ちょうど「ノルウェイの森」が発売された。そのときの新聞広告も秀逸だった。「100パーセントの恋愛小説」というキャッチがドーンとあったのを覚えている。それで生まれてはじめて「単行本」を「発売日」に買ったのだった(厳密には「上巻」のみを発売日に買い、読み終わってから「下巻」を買った。しばらく欠品していて「下巻」を読めなかった。だから、うちの「下巻」は第2版なのだ。以降、村上春樹の中〜長編の小説は、すべて「発売日」に買うようにしている)。
そんなわけで、久々に「社会現象化」しそうな雰囲気もあるなか、とりあえず春樹ファンとしては、1〜2週間かけて、じっくり新作を堪能しようと思う。
・テレビの音で目覚める。ケータツも早起きだのぅ。三色はそのまま帰宅。虹と一緒にパン屋まで散歩。ケータツは自転車で。朝食を食べて、ケータツと「スマブラ」をやって(ぼくも虹も惨敗)、虹を式場へ送る。
・家人と子供らは、新しくサロンを始めるH女史宅へ。ぼくは家でだらりんこ。本を読んだり、うたた寝したり。途中、鮭がBBQセットを取りに。ついでに、デッキに置きっぱなしにしていたタープやテーブルを片付ける。
・「重力ピエロ/伊坂幸太郎(新潮文庫)」★★★★。キャラクターの造形が凄いな。二重螺旋などの「ミステリー的要素」も凝っているが、むしろなくてもいいぐらい。物語の牽引力が最初から最後まで途切れない。あえて言うなら、エンディングにもうひとパンチ欲しいところではあるのだけれど。映画化にあたってのキャスティング(加瀬亮・岡田将生・小日向文世・鈴木京香)は、とても素晴らしい。
・本日より「1Q84」を読み始め。第4章まで。