あの日から早4年である。明日、東国原知事が1期4年の任期を終えて退任する。まずはお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
東国原知事の功績のうち、突出しているのは次のふたつだと思う。
1)宮崎県をセールスしたこと
→「宮崎県」「宮崎の観光地」「宮崎の特産品」が広く認知された
→いくつかのヒット商品が生まれた
→県民のやる気と自信を呼び覚ました
→自ら考え行動する県民が増えつつある
2)しがらみをなくしたこと
→何も生み出さないような自己満足的「配慮」が減った
→最大公約数が優先されるようになった
→人事の適材適所の配置が進んだ
トップセールスばかりが評価の対象として取り上げられがちだが、数字としては現しにくい精神的な部分で、宮崎県職員、あるいは宮崎県民は、大きく変わったと思う。なんだか「元気」になったと思う。きっと他県からもそう見えていたハズ。それこそが最大の功績なんじゃないかな、と思っている。
さて。4年前の「海森堂」では、コーフン気味にこんなことを書いている。
宮崎県知事に東国原そのまんま英夫氏当選。開票率1%時点で「当確」が出た。
ド圧勝。すげえな。
さて、これから宮崎県は戦争だわね。県職員、県議会、市町村、業界団体...。
どこもかしこも旧体制だからね。お勉強大好き知事の手腕はいかほど。
まあ、4年限定なわけだから(8年、12年かもしれんが)、どうせなら
ぶっ壊すだけぶっ壊せ。すべてのものを焼きはなて。長野県がいい例である。
田中ペログリ康夫に振り回された結果、職員も議会も団体も、相当な"体力"が
ついた。ま、あそこまでどん底に落ちる必要はないのだが。
なんとなく冷淡なんだか期待してんだかわからない風に書いているな。ぼくは、たまたま立候補する2年ぐらい前から時々ブログ(そのまんま日記)を読んでいた。芸人としては嫌いだった「そのまんま東」が、地方自治を真摯に学んでいること、地元への熱い愛情を持っていることを知って、好感を持っていた。実際、立候補してみたら、出てきたマニフェストがまたよかった。いかにも素人っぽい内容だけれど、文面から誠意と情熱をたっぷり感じることができた。
だから、政治家・そのまんま東には相当期待していたんである。この情熱があれば、ぼくが嫌いな「我が社」が変わるかもしれない、と。結果、変わった。変えてくれた。
まあ、東国原知事とは、仕事で接する機会もあったから、いい面ばかりでなく悪い面もみた。ドロドロの欲望を感じることもあったし、些事末節のようでも行政にとって大事な仕事であるということをわかって貰えないこともあった。県職員の矜持をひどく傷つけられることもあった(実際、講演会などでは県職員を笑いのネタによく使っている)。
その一方で、立候補前と変わらない、宮崎へのあふれる愛情、地方自治への情熱と、部下である県職員をおもんぱかる気持ちも感じることがあった。そういう極端な多面性を受け入れられるかどうかで、知事・東国原英夫の評価は違うのかもしれないな。
ぼくにとっては、仕事上で被った沢山のマイナスポイントを加味しても(知事のワガママ?気分?で何度冷や汗をかいたことか!何度関係各位に頭をさげたことか!)、4年前に期待した何倍もの成果を残してもらったと思っている。冒頭に書いたように、ぼく自身も「元気」になることができた。本当に、素晴らしい知事であった。
明日は県庁本館前で17:15から退任式がある。
心から感謝の気持ちを込めて、お送りしたいと思う。
本当に ありがとうございました。
[memo]
・NグリルS社長来訪。M女史と引き合わせ。
・SM社のO君とDoまん中の打合せに立ち会い。
・AW社にT女史を紹介。
・ポスターの修正。ガイドブックの修正...。時間がないなあ。