月と専制君主/佐野元春

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佐野元春って相当久しぶりな感。

ぼくが熱心に聴いていたのは、「Heart Beat」('81)から「Sweeet 16」('92)あたりまで。佐野元春といえば、スタイリッシュ。パクリ疑惑もあったスタイルカウンシル(ポール・ウェラー)とイメージはホントに近くて、いつも佐野元春は佐野元春のままで「かっこいい人」だった。

不思議とこの10年は、まったく聴いてなかった。どうしてなんだろう。自分が結婚したり、子育てしたりして、「かっこいい」ことをやっている余裕がなかったからだろうか。「かっこいい」が必要なかったからなのか。

そして、久しぶりに触れた佐野元春は、やっぱり「かっこいい人」だった。それも、老成しているというか、職人的な「かっこよさ」というか、確実に変化し続けたこの10年を感じる「かっこよさ」なのだ。ああ、この人は小説家で言うなら、村上春樹とか北方謙三的な、我が道を求め続ける人なのだなあ。

名曲ぞろいのこのアルバムでも、個人的に「ヤングブラッズ」(Shout to the top w)の成熟度に深く感動。これは今の自分にとても響く2011版の「ヤングブラッズ」だった。20代のときに感動した曲で、まったく新しい感動を得るなんて。素敵だ。ああ。聴いてない(失った)10年を取り戻さなくちゃ...と思った。明日、TSUTAYAへ行かなくちゃ。

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[memo]
・配布一覧作成。某制作会社の1周年企画案。飛び出すことを考える夜。
・トレスパーデへ挨拶へ。
・「2046」な夜。

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