富滋味の新メニュー

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麺類のなかで、もっとも存在価値を見いだしにくいもの。それはラーメン。

いや、別に嫌いなわけではない。年間10食ぐらいは食べるのよ(少ないか?)。だけども、うどんのような気軽さはなく、蕎麦のような非日常感もなく、ましてやパスタのようなバリエーションもない。並んで食べたり、ウンチクを語ったり、1杯1,000円近くしたり...という意味がわらかない。なんというか、全体的に中途半端なポジションというか...。まあ、やわやわ「うどん魂」の県に生まれ育ったせいかもしれないが。

そんなぼくにとって、ラーメンといえば「栄養軒」に尽きる。ここの味が、ぼくにとってのザ・ラーメン。やはり宮崎といえば、とんこつ味だし、麺は太麺。それが王道。無論、博多に行ったら、細麺の博多ラーメン食べるし、北海道に行けば、塩味の札幌ラーメンも食べるけれども、「栄養軒」のとんこつ・太麺のラーメンが一番しっくりくる。

そんな宮崎県民(つか九州人)なぼくであっても、例外的に、心を(身体を)許してしまった " しょうゆ "ラーメンがある。

それが宮崎港にほど近いところに店を構える「富滋味(ふじみ)」である。キャッチコピーは「滋養根菜煮汁麺」。読んで字のごとく、大根や人参、ゴボウといった根菜をじっくりと煮込んだ、"滋味に富んだ"スープがウリである。野菜スープしょうゆ風味...といった趣だ。特にこの季節は、野菜の滋養が身体を芯から温めてくれる気がして、無性に食べたくなる。もっちりとした太麺との相性もいい。

んで、その久方ぶりに「富滋味」を訪ねてみると、新しいメニューが登場していたのである(前フリが長いよ)。その名も「尾崎牛の汁そば」。ええっ。尾崎牛? 

尾崎牛といえば、宮崎県民に知らぬ人はいないであろう個人ブランド牛。いや、国内でもそれなりに名が売れているな。肥育期間を長くし、独自の餌の配合により、霜降りながら「さっぱり」とした肉質であるところが大人気。その、尾崎牛の汁そば、とな。

2日前に訪ねたときは、売切れだったので(1日10杯限定!)、本日家族を連れて開店間も無い時間に再訪。いやーこれが予想を超える旨さだったのだ。

牛骨を使ったスープには、確かに「ぎゅう!」な味わいが滲みているものの、全然あっさり・さっぱりしている。ベースとなっている野菜スープとのバランスも良いな。焦がしネギの風味も効いている。そしてテンコモリのスネ肉が、これは何で味付けしているのだろう、もう、肉の旨味の塊!みたいな味で、食感も含めてホントに旨い。

もともと「富滋味」は、ベースのラーメン1本で勝負している店である。野菜しょうゆ味のスープと、自家製のシナチクと、自家製チャーシュー。あとは量のバリエーションのみ。しかし、ここに最強の第2のメニューが加わったな。ぬー。これは凄いもん食ったなあ。

...ということで、ラーメンに価値を見いだせないとか言ってるぼくが、珍しく語ってしまうぐらい、んまいよ。ちなみに、1杯1,000円也。写真の大盛りは1,200円。安ッ!

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[memo]
・M小学校にて「きこえの教室」通級児のためのクリスマス会。でも、もっとも大切なのは、親同士の交流だったりする。
・「富滋味」にて尾崎牛の汁そば。
・帰宅後、年賀状のための撮影会と、デザインと。

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