太陽のメロディー

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コブクロの小渕健太郎。

宮崎市出身で、宮崎への熱い想いがある(...と、あちこちで語っている)のに、ちっとも、宮崎のことを歌ってくれなかった。

サザンオールスターズの桑田佳祐を見よ。生まれ育った茅ヶ崎エリアのことを、何度も何度も曲に取り上げ、サザンファンの聖地にした。ファンならずとも、烏帽子岩を見りゃ「エボシ〜い〜わがちょおくに見える〜」と歌いたくなるもの。ぼくなんぞ「清月」のサンドイッチを何度食べたか(つか親友Sに無理矢理連れていかされたw)。

つか、サザンといえば、メンバーに宮崎出身者が2人もいたこともあって、宮崎弁の歌まであるほどだ(GORILLA)。

それに引き換え、小渕君。大人気グループの作詞・作曲担当でありながら、ちっとも宮崎のことを歌ってくれなかった。母を思って作ったという「」級の名曲を、宮崎を思って作ってくれよ...と思っていた宮崎県民は僕だけではないだろう。

それが、思わぬカタチで実現した。本日からiTunes等で配信が開始された「太陽のメロディー」である。今井美樹×小渕健太郎。with 布袋寅泰+黒田俊介。

コレのどこが宮崎の歌? 文字面を眺めると、「宮崎」という言葉はもちろん、「川南」とも「口蹄疫」とも「子豚」とも「忠富士」とも出てこない。なにやら漠然とした、茫洋としたイメージの歌詞だ。

でも、今。この、今。

この歌を聴いた宮崎県民には、梅雨の雨雲がさーっと晴れて、スカッとした宮崎の青空が広がるのを感じるハズだ。そして、ちょっと紫外線がキツメに設定された宮崎の太陽がサンサンと明るく照りつけるのを。

今井×小渕の歌が素晴らしい。故郷を思いながら、笑顔で歌っている表情が目に浮かぶ。そして、それを温かく見守る布袋ギター&黒田コーラス。たった4人で宮崎を取り囲む大きな世界観を描いている。繰り返し聴いていくうちに、じわーっと効いてくる。そういう歌だ。

かつて村上春樹が新しい国歌に「上を向いて歩こう」を提唱したことがあった。この曲は、新しい宮崎県民歌になるな。小渕さん(急にさん付け)、今井さん、布袋さん、黒田さん。素敵な曲をありがとう。みなさま。是非、お買い求めを。

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♪太陽のメロディー

笑おう 笑おうとするのに涙が出るのは 
あなたの優しさを 思い出すから

歌おう 歌おうとするのに涙が出るのは 
あなたが悲しみをこらえて 笑っているから

一人に一つ配られた 希望という名の傘は 
小さくて折れやすくても この空に集めれば
どんな雨にも負けないと この街いっぱいに降り注ぐ 
陽のメロディー

沈む夕暮れが 遠く 山並みに消えて
静かな夜に 大地が眠る

星を見上げれば 心に祈りが溢れる
やがて訪れる 朝の光を待ちながら
どんな雨にも負けないと この街いっぱいに降り注ぐ
太陽のメロディー

風は 全て知っているから 
どんな言葉より暖かく 包んでくれるから
みんなこの街が好きだから 
大空いっぱいに溢れてる

太陽のメロディー

明日へのメロディー

[memo]
・久々に晴。布団を干したり、洗濯したり。
・「東京の副知事になってみたら/猪瀬直樹(小学館101新書)」★★★。東京都の副知事ってこういう仕事なんだなあ。へぇ〜。
・TSUTAYA。ドラッグ11。FOODALY(野菜たくさん)。
・ランチは、ソーメン。めちゃめちゃ旨い(という季節)
・家族みんなで読書。ぼく以外は全員漫画。
・RUN 12km。1'17。あっつい。
・「龍馬伝」26
・「小暮写眞館/宮部みゆき(講談社)」★★★★。宮部みゆきの採点基準はどうしても厳しくなる。期待度が高いだけに。

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