極楽おいしい二泊三日/さとなお

| コメント(0)
帰宅したら、文藝春秋から本が届いていた。「こないだ本を注文したのは、Amazonじゃなかったっけ?」と寝ぼけたことを思いながら開封してみたら、師匠からの献本だった。新刊「極楽おいしい二泊三日」。著者からの献本って、滅多にあることではないし、しかも師匠からということで感激!

この本はまずもって企画が素晴らしい。2泊3日の旅行をすると、昼夜朝昼夜朝昼と7食のチャンスがある!...という発想自体が、長年「食べることを核とした旅」を重ねてきた人にしか出来ないものだ。

旅における「食」の位置づけは、近年ますます重要案件化している感があるが、「讃岐うどん巡り」の頃から一貫してその普及に尽力?してきたさとなお師匠の功績が大きいと思う。「極楽おいしい2泊3日」というのは、ある意味、師匠の「食」に対する考え方の集大成なのだ。今となっては「ニューヨーク3泊4日」というプランを立てて貰い(日付を見たら、2004年!)、実際に行ったというのは、結構な自慢かも(笑)。

とか、思いつつ、さっそく読んでみる。雑誌に連載されていたときに、ほとんど読んでいたのだけれど(それも立ち読みで w)、内容がすごく充実しているのに驚いた。加筆というレベルではない。量、内容ともに、フルモデルチェンジしたレベル。より一層「紀行文」「食エッセイ」を兼ねた楽しみ方ができるようになっている。もちろん、実用書としてのデータも充実。ああ。この本片手に、このまま旅に出たい。

それと、連載時には気がつかなかったが、写真も味わい深いのだ。辰巳芳子の「味覚日常」に出てきそうな、対象に寄りすぎない俯瞰写真がほとんど。シズル感バリバリの写真一発で「うわ〜うまそ〜」というものではなく、あくまで文章がメインで、想像力の補助的資料としてしみじみと愛でる構成なのである。編集者もGJ。

そんなわけで、ため息をつきつつ読んでいて、ふと、なにげに先の方をパラパラとめくり、「おしまいに」のページを開いて「!」。そこにまさかのドッキリが仕掛けてあった。なんと協力者への謝辞のなかに、ぼくの名前が並んでいたのだ。えーっ。なんか協力したっけ? 

そうだ。塩釜で一緒に美味しいご飯を頂いたんだった。あ、牛タン屋情報は提供したかも...。あとはええと...。いずれにしても、このそうそうたる協力者に名前が連なるのは、面映ゆいし、恐縮デス。申し訳ない。でもここは素直に(嬉)。長年、勝手に「自称・弟子」を名乗り続けて良かった...と思った夜だった。

*注)今回「宮崎編」が掲載されなかったので、ぜひこの本が売れに売れて「2」が発行されることを期待してベタ褒めしている...わけではありません。

[memo]
・名刺タグ、FM社来訪打合せ、DK社打合せ。
・「ヘルボーイ2・ゴールデンアーミー」★★★★。キャラクターが魅力的過ぎ。

コメントする