マスコミのアカルイミライ

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ここのところ、マスコミに関わる新書類を立て続けに読んでいる。

「2011年 新聞・テレビ消滅/佐々木俊尚」
「マスコミは、もはや政治を語れない/佐々木俊尚」
「記者クラブ崩壊/上杉隆」

佐々木さんは元毎日新聞の記者で、上杉さんは元ニューヨークタイムズの記者である。そういった記者経験も踏まえた上で、時に冷静に、時に感情を露にしながら(←この感情部分に共感できるかどうかが各書のポイントかも)、" マスコミの終焉 " を告げている。

両者ともに、一見、ネガティブな意見ばかりのようでいて、その精神はとてもポジティブである。終焉というのはあくまでも「今の体制のまま」では終ってしまうということであって、違うカタチに変わることで、生き残る術がある、と前向きに説いているのだ。

けれども、それが当事者たちに伝わるのかどうかは、甚だ疑問でもある。組織に歴史があればあるほど、組織が大きければ大きいほど、これまでのルールに縛られてしまっている。組織の常だ。

これらの本が面白いのは、普段、上から目線で「世の中に警鐘を鳴らしている」マスコミに対して警鐘を鳴らしていて、実は「そんなマスコミ自身が一番ダメだし、一番危ねえよ」というツッコミが、皮肉であり滑稽だからだ。ぷぷぷ。

さて。ぼくの仕事は、こういうマスコミのみんさんと最大限に共闘することである。なんとか小さな風穴は開けつつある。果たして、その穴から違う風景は見えてくるのだろうか。

[memo]
・昨日の疲れが残る朝。
・ランチ「丸亀製麺所」。天ぷらを取りすぎた。カリーノの蔦屋書店で買い物。
・「ちりとてちん」19〜24話。
・「記者クラブ崩壊/上杉隆(小学館101新書)」★★★★。全編、沸き立つ怒りで書かれている。ややしつこい面があるが、嫌いじゃない。

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