某県の某市議さん(すでに随分叩かれているので氏名はあえて伏す)が、自分のブログ上で、口蹄疫に対する宮崎県と国の対応を激しく非難するカキコミをした...というのがネット上で話題になった。内容的には「無知による筋違いな非難」であったため、即座にネットパトロール隊(笑)に発見され、ブログはあっさりと炎上している(このあたりの機動力はネットの凄さ・恐ろしさだ)。
「無知による筋違いな非難」の内容は下記の通り。(余談だけれど、文書が削除される前に保存することを「魚拓」というのな。おじさん、知らなかった)
オフィシャルサイトには時々書いているので、
ご存知の方も多いと思うが、
私は牧場主の息子であり、日大農獣医学部の卒業である。
よって、非常に興味深くニュースを見ている。
はっきり言って、県も国も最悪だヽ(`Д´)ノ
第一義的に県が悪い。
本来、病畜の監督責任と処置権限は県(知事)にある。
第一号の感染牛を見逃して一ヶ月近くも放置した県は、
万死に値する。
2月から国が警戒注意を呼びかけている最中に、
畜産業が盛んな県の保険所が、
あんな判りやすい病気を「ただの発熱」と処理をした。
バカじゃないかと。
そして気が付いたときには県の手に負えなくなっていて、
なすすべもなく国に対して援助要請。
ここまで放置していた県もバカであるが、
県から要請を受けても放置していた国は同等のバカだ。
パンデミックが始まっているという認識がまるでない。
マスコミは国が悪いとか県が悪いとか言っているが、
私の感性ではどっちもバカだ。
畜産農家はやってられない気分だと思う。
畜産業界のはしくれにいた立場の人間として、大きな声で言いたい。
県知事と農水大臣は腹を切って死ぬべきである!!
あらためて読んでも、ホントにでたらめな文章だ。でも、この文章が書き込まれたのは、すでに大量の情報が出始めた5月20日なのである。これを個人的な無知...ということで片づけていいのか。
口蹄疫の発生以降、ブログやツイッター上では「できるだけ客観的な状況を把握しよう」という意見が多く、具体的な情報がたくさん流れていた。「口蹄疫」に対する正しい知識が共有されるとともに、「畜産農家の生き地獄」の様子がブログ等で報告されたことによって、全体としては「宮崎がんばれ」的な論調が大きくなっていったように思う(あくまでもぼくが読んでいる範囲だが)。
が。それはやはり、ごく一部の「ネット世論」に過ぎなかったのではないか、という気がしている。
某市議さんの例を考えてみると、まがりなりにも市議という立場にある人であり、一般的に考えれば、日常的に「社会の動向」には関心が高い人のハズである。その某市議さんが、この程度の「認識」しかないのであれば、「リアル世論」はどんだけ誤解に満ちているのだろう、と思う。
・宮崎県といえば、鶏インフルエンザも発症していた。
・また宮崎県。どれだけ衛生管理がなっていないのだ。
・「口蹄疫」は危ない病気と知らないのか。危機管理がなってない。
・人には感染しないといいながら、なぜ大量に殺処分するのか。
・まずは治す努力をすべきだ。薬で治せ。牛や豚が可哀想。
・人間の都合で殺すなんて、宮崎県民には心がないのか。
・自分たちで防げないから国に救済を求めるのは都合が良すぎないか。
・なぜ宮崎県のミスを国民の税金でまかなうのか。
・そもそも東国原がテレビでちゃらちゃらしているからこんなことに。
たとえば、↑こんな「無知による筋違いな非難」というか「大変貴重なご意見」が、毎日毎日大量に宮崎県に届いているのかもしれない。だとすれば、それこそが「リアル世論」なんじゃないかとも思う。
「ネット世論」と「リアル世論」を行ったり来たりしていると、これが同じ日本なのかと思うほどだ。どれが「世論の大きな流れなのか」をよく見極めておかないと、復活キャンペーンのトーンも全然違ってくるしなあ。うむうむ。
そうそう。忘れないうちに、読売新聞の誤報を魚拓(笑)。忠富士は「食欲不振」以外の症状を示すことなく殺処分されたというのが事実。勝手に「よだれ」とか書いている。全体的に読売は、県のやり方に批判的。批判するのはいいが、でっちあげまでするのかね。そうやって「リアル世論」を誘導する手法は許しがたいな。
ちなみに、この記事のタイトルが秀逸。
「忠富士、既に症状...周囲にウイルスまき散らす?」
お前は東スポか!
(2010年5月22日14時50分 読売新聞)
宮崎県で口蹄疫に感染した忠富士と残る5頭の種牛は、避難のために同県西都市の山奥に設けられた同じ仮設畜舎で管理されている。忠富士が神経質な性格のため、ほかの5頭との間には1頭分のスペースが設けられていたものの、それぞれの種牛を仕切るのは高さ約3メートルの板1枚。上部は吹き通しで、前後に壁はなかった。また6頭は今月13日の移動の際、2台のトラックに分乗して運ばれたが、途中、荷台で1泊野営したという。忠富士には既に、よだれが出るなど口蹄疫の症状が出始めており、周辺にウイルスをまき散らしている可能性もある。口蹄疫のウイルスは空気感染するとされている。22日未明に行われた県の記者会見では、管理体制への質問も出たが、県側は、「一人が同時に複数の牛の世話をしないようにしたり、ふん尿が隣の牛がいるスペースに流れ込まないようにしたりした」などと説明し、「対策は万全を尽くした」と強調した。
[memo]
・午前中、電話番。久々に外ランチ「jan」。
・午後、元の課にて通常業務もろもろ。夕方、チーム会議。19:00。

コメントする