マスコミは、もはや政治を語れない

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「マスコミは、もはや政治を語れない 徹底検証:「民主党政権」で勃興する「ネット論壇」/佐々木俊尚(講談社)」読了。タイトル長ぇよ。


著者は冒頭でこう書いている。

" 報道される記事には二つのレイヤー(層)がある。一次情報と、それに対する論考・分析だ。 "
" 論考や分析は一次情報をもとにロジックを組み立てていくものであって、必ずしも取材は必要ない。もちろん追加取材でさらに突っ込んだ分析ができるようになるならそれに越したことはないが、さんざん取材した挙げ句にくだらない論考しか垂れ流せないマスコミ記者よりも、いっさい取材していないブロガーの論考のほうがずっと良質というケースは、無数にある。 "

本書の前段では、マスコミがどれだけ「くだらない論考」を垂れ流しているか、それに対する良質なブロガーの論考はどうか、を具体例を持って示していく(あくまでも良質なブロガーの論考との比較だ)。その一方で、後段では「ネット言論の危うさ」も示していく。このあたりの著者のバランス感覚は絶妙だ。

ぼく自身、日常的にマスコミ記者と接する機会があるなかで、一次情報の収集能力の高さには、心から敬意を表する面がある一方で、論考・分析については、それはもう目を覆いたくなるほどヒドイケースが多々ある。ほとんどの記者は「第一印象」や「扇情的な記事」という呪縛から開放されない。彼らの関心事は、夕方のニュース映像を撮ることであり、翌朝の記事スペースを埋めることなのである。

まあしかし。メディアのパラダイムシフトが始まったことは本書で十分理解するとして。肝心の政治そのものはどうなんだ。かなり贔屓目に辛抱強く見守ってきた総理だが、普天間問題で、さすがに呆れた。ここにきて徳田虎雄とは。それもマスコミの前で堂々と。言葉・行動が、あまりに軽い。人としての「筋」すら通していない。こんな場当たり的なことで、何が解決できるのだろうか。ああ。

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[memo]
・2日間で山のようなメールが。企画調整。口蹄疫がパンデミック的に。
・M女史、Bとランチ。「hana cafe」。面白い企画になるとよいが。

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