ボーイズ・オン・ザ・ラン(オススメです!)

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原作を愛し、映画化されただけでもシアワセなのに、友人がメインスタッフとして関わったという思い入れ深い作品。逆に「つまんなかったら、ツライかも...」とも思っていたが、全然杞憂。素晴らしい作品に仕上がっていた。

コマゴマとした「ツッコミどころ」はある。映画を見たあと、その友人と話をする中で、「あそこは、ああすれば良かったやね」という意見がずいぶん一致したほど(笑)。「やりようがあった」面はある。

だけれども、全編に「魂」があるのだな。優れた原作の映画化って、ホントに難しいものだが、この作品はまるっきり雰囲気そのままに、まさに「実写化」とはこのことという程、世界観に一切のブレがない。漫画5巻分の原作を、2時間の枠におさめるため、何を残し、何を切るべきか...という判断が圧倒的に正しい。

役者陣も素晴らしい。タニシ=峯田和伸という配役は、ほかにあり得ないほどのベストキャスティング。特に「鼻」の演技は、天賦の才である。しかもこの映画でしか使えない才能(笑)それを踏まえてのエンディングの曲。泣く。

ちはる=黒川芽衣も、恐ろしいほどハマリ役である。ほどよくかわいく、ほどよくバカっぽく、いい演技をするのだなこれが。そして青山=松田龍平もな。巧いなあ。ほか、YOU、小林薫、リリーフランキーなど、文句の付けようがない。

唯一、エンディング(の1シーン前)の評価だけは難しいところだ。物語を「続けない」ために、あえてあの手法を選んだ...という監督の覚悟は凄い。だから納得した。しかし、そのルール違反込みでも、「2」を見たいぞ三浦監督。原作はこっからが盛り上がるのだから。

ボーイズ・オン・ザ・ラン表.jpg

[memo]
・A社取材案件、日和、議会案件
・「斉藤さん/小田ゆうあ」1〜4

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