猫を抱いて象と泳ぐ/小川洋子(文藝春秋)

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小川洋子の傑作長編。文藝春秋が特設サイトをつくるほどリキを入れているのも頷ける。

今回のモチーフは「チェス」である。小川作品で扱われる素材は、とってつけたようなものでなく、そうである必然性があり、また物語との見事な一体感がある。この「チェス」の描き方も、駒や盤の描写に始まり、接し方・戦い方など、そのすべてが主人公の生き様と響きって見事というほかない。盤上のゲームから「音」や「詩」を感じられる不思議。タイトルも秀逸だ。

小川洋子といえば、FM東京の「メロディアス・ライブラリー」(日曜10:00)も楽しい。たまに聴くだけだが、彼女のあたたかい人柄と、深い洞察を身近に感じることができる。

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[memo]
・前日21時半頃に寝たら、午前3時に目が覚めた。年寄りか。日記のまとめ書きなど。
・「猫を抱いて象と泳ぐ」★★★★★読了。
・仕事。10:00-15:30。
・ヤマダ電機で掃除機のカタログ集め。
・「龍馬伝」

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