デザインするなードラフト代表・宮田識/藤崎圭一郎 ★★★★★

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広告デザイン会社「ドラフト」の活動を描く。

東京駅で仕事が終わったあと、ふらりと立ち寄った「丸善」の入口付近にドドーンと積んであった。もちろん、デザインのコーナーでもドドーンと平積み。発売は2009年3月。半年以上も前に出されたベストセラーでもない(?)本をこうやってプッシュする「丸善」はエライ。こういう「目利き」な本屋が宮崎には皆無だよなあ。

というわけで、本書。なんとなーく「ドラフト」という会社があることや、宮田識というアートディレクターがいることは知っていた。でも、その存在を意識したのは、先日「企業力とデザイン(ピエブックス)」を読んで「ウンナナクール」のアートディレクションを知ってからだった。

ワコールがつくった下着屋さん...でありながら、独立した世界観が確立されているのだな。ぼくは女性の下着についてはとんと知識がないけれど(照)、こんなに明るく朗らかな(つまりは美しいとかエロいとかではない)下着は、つけていてさぞかし気持ちよかろうなあと思ったものだった。

そういうプロジェクトの「有り様」を、本書は「ドラフト」の歴史をひもときながら描いて行く。「モスバーガー」の事例などは、宮田氏の「本質を追求する」姿勢が極端に現れていてとても面白い。すげー。

それにしても、「ドラフト」の作品群がキチンと写真で掲載されているのは素晴らしい。この写真を見ているだけで、いろんな思いが伝わってくる。もちろん、装丁はとても美しい。これからも何度も読み直す書になりそう。

余談だけれど、宮崎出身のアートディレクター日高英輝氏も宮田氏のお弟子さんだったというのはちょっとした驚き。そう言われてみれば「ドラフト」系な感じはする。

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[memo]
・ゆっくりめの朝。
・外食M社。大事に展開したいのだが...。久々にI氏。
・量販店T社の渋谷店を調査。
・メディアT社。番組との連動を積極的に進める方向。
・赤坂の駅で疋田智氏にバッタリ。思わず声をかけてしまった。
・運輸系AS社。企画の方向を打合せ。
・新宿KONNE。企画の方向を打合せ。
・ついでに「エディバウアー」へ。お袋の誕生日プレゼントなどを購入。
・機内で「デザインするな/藤崎圭一郎(DNPアートコミュニケーションズ)」読了。
・お土産に羽田一番人気の「メイプルフロマージュ」を買って帰ったのに、子供らの反応は鈍し。むー。何だったら喜ぶのだー。

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