THIS IS IT ★★★★★

| コメント(0)
まわりの評判があまりに凄いので、久々の一家団欒もそこそこに、レイトショーに出かけてきた。そして、生まれて初めて、上映中何度も、自然発生的に拍手の起きる映画を見ることになった。この映画は凄い。絶対に映画館で見るべきだな。ぼくは、DVD(ブルーレイ?)も買うと決めた。ひょっとしたらこの映画のために自宅にサラウンドシステムを入れるかも(どこにそんな予算が)。でも、そんな映画。

中学生で「オブザウォール」、高校生で「スリラー」、大学生で「バッド」を体験した。比喩でなく「テープが擦り切れるほど」聴いたものだった。が、この映画は、そういった懐古趣味に陥るヒマを与えないほど、エンターテイメントの権化のようなマイケルジャクソンの姿を描いていく。

権化といっても、けっして「マイケル様」然としているのではない。レベルの高いダンサー、ミュージシャン、ステージスタッフを完全に自分のコントロール下に置きつつも、謙虚で優しい。そしてチームリーダーとして、全員の能力をより高いレベルに引き上げながら、緻密にステージの完成度を高めていくのだ。プロを本気にさせるプロって凄いのな。ものをつくるって、こういうことなんだな。

曲によって映像資源のばらつきがあるが、演出用の映像(とそのメイキング)が挿入される「Smooth Criminal」などは、それだけでヘタな映画1本よりも深い感動がある。ジャクソン5の曲を歌うマイケルは何より楽しそうだ。ダンサーたちがマイケルのダンスを見て熱狂する「Billy Jean」には鳥肌がたつ。「Beat it」の有名なギターソロを弾く女性ギタリストは、よだれが出るほどかっこいい。

まあとにかく。とことん真剣ながら、なんだかとてもあたたかい気持ちになるドキュメンタリーである。マイケルジャクソンをキチンと再評価する意味で、とても価値のある映画だと思う。ああ、このツアー、見てみたかったなあ。

titleimg-thisisit.jpg

[memo]
・社長レク用資料の作成。
・夕方、レク。ご機嫌は普通。大使案件で指示有。

コメントする