今どき、薄型テレビを買うということ

| コメント(0)
昨日、意を決して「ヤマダ電器」へ行ったのである。

出かける前、家人に「今日こそは買ってくる。在庫があれば、週末にでも届けてもらう。ECOポイント36,000円ゲットだ。そのポイントでサラウンドスピーカーも揃えてしまおう。おー。」と宣言した。そう。ついに我が家にも薄型大画面テレビの時代がやってきたのだ。

薄型テレビの購入には、これまで何度もの挫折を味わってきた。今、リビングにある26型のブラウン管テレビを買ったのは6年ほど前だ。ぼくが大学時代から使い続けていたテレビがついに故障し、初めて液晶テレビの導入を検討したのだった。しかし、当時は「家の建て替え」を真剣に検討中であり、「新しい家ができてからでいいのではないか」との結論に至った。そこで、現品処分のテレビを格安で購入してきて、"場"を繋いだ。

昨年、家を建て替えたタイミングが、次のチャンスだった。しかしながら、場繋ぎのブラウン管テレビがまだまだ元気に映ること、それほどテレビを視聴する時間がないこと...などから、いつの間にか立ち消えになってしまっていた。

が。ここにきて、購入熱が再燃してきた。ECOポイントがいつまで続くかわからない点、週末、家族でテレビを囲む時間が増えた点、そういえば親から「テレビでも買え」といって新築祝いに貰った現金が眠ったままであった点などを考慮し、ついに買換えの決意に至ったのである。

機種は、さんざ悩んだ末、「口コミ」の意見を信用し、画像のキレイさで圧倒的に評価の高い「東芝 REGZA ZX8000 55型」に決めた。55型というとかなり大きいが、視聴距離との関係を考えると、このぐらいの大きさが適当であるのと、新しいモデルが投入される直前ということで、価格が大きく下がっていたのである。55型で32万円台は破格だ。

小鼻をいつもの1.5倍強に膨らませ、勢い込んで3F奥のテレビ売り場に向かう。人気のSHARPのスペースが中央を占め、東芝は、東芝は、おお、右の一番奥にある。初めて実物と対面。こんにちは、REGZA。これから我が家の一員...、一員...、え? なんか画面がすごいテカってないか? つか、照明とかの映り込みが激しくて、画面がよく見えないじゃないか。どういうことだ。

あ、あのー、すいません。あ。メーカーの方じゃなくて、ヤマダの方。ちょうどよかった。はいはい。えーっと、このREGZAなんですけど、画面がすごくキレイなのはいいんですが、なんだかすごく映り込みしちゃってるんです、びっくりするほど見づらいっていうか、あ、あー、あそうなんですか、このパネルは映り込んじゃうんだ、あー、じゃあ、窓際とかに置くっていうのは、あー、厳しいと、明るいところは、無理と、そうですかそうですか、黒の再現性がね、そうかそうか、そっち優先しちゃったか、LEDバックライトとかも、あー、関係ないんですね、映り込みには、あーなるほどなるほど。そうなると、明るいところだと、ええ、南側で昼間はバーンと陽が当たるようなところでは、あ、シャープさんね、確かに確かに、なんかこう皮膜みたいな感じで、照明も全然気にならないっていうか、ええ、ええ、これが低反射パネルと、ほーほー、それの新シリーズが、あ、近々発売、ってことは、あ、やはりお高い、ですよね出たばかりならね、逆に、旧モデルは、はいはい、やはりお安いと、あーあー、でも今度はフルモデルチェンジ、全然変わっちゃう、変わるんだ、だから新しい方を買った方が、はい、あとあと後悔しないと、マイナーチェンジじゃないんだ、となると、えーっと、値段が落ち着くのは、ああ、はい、数ヶ月後、はー、なるほどなるほど...。

今どき、薄型テレビを買うというのは、かように難しいということである。

[memo]
・日高舞さんに大使任命。O社来訪。2年後の10周年企画について打合せ。
・ハナはお芋堀りで農業大学校。

コメントする