細田守監督の繊細さ

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「時をかける少女」を見た。昨夜「トップランナー」に細田守監督が出ているのを見て、そういえば、この映画を見てなかったことを思い出したんであった。迂闊だった。これほど素晴らしい映画を3年も放置していたとはね。

今更ではあるけれど、原作をとても巧みにアレンジして、細かなネタをたっぷりと仕込んだ脚本がまず素晴らしい。また、とても美しい風景のなかで、登場人物を独特のアングルで描いていく演出がまた凄い。名作「サマーウォーズ」の3年前の時点で、細田カラーはここまで確立されていたのだなあ。

めちゃめちゃ明るくて、ポジティブ一辺倒の話なのに、物語に奥行きがあってビターな余韻も残すという「見後感」は、細田監督の繊細なバランス感覚によるものだと思う。

同じく女子高生が主人公の「サマーウォーズ」は、バーチャル世界とリアル世界を大胆に共存させることでスケール感の大きい映画となっている。その点、「時をかける少女」では高校の中(というか主人公の周辺)だけで物語が進行していくため、やや矮小な印象もなくはない。

しかしながら、原作版少女?の存在で、見るものは「あの、時をかける少女」の世界とも繋がって、まるで2本の映画を同時に見ているような素敵な目眩を覚えるのだ(逆に言うと、原作もしくは原作に忠実な映画版やテレビ版を見てない人には、わからない感動だな)。

それにしても、細田監督。どんだけ入道雲が好きなんだよ。

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<memo>
・夜更かししたせいで寝坊。8時起床。
・のんびり朝食後、子供らを連れて病院巡り。耳鼻科。ケータツの左耳が痛いのと(チューブ周辺が化膿してた)、ハナの洟水と。続いて皮膚科。金田礼子先生のところが相変わらずド混みで午前中分が終了していた。そのまま3時間も並ぶ気にはなれず、空いている近隣の皮膚科へ。待ち患者ゼロ。こうも違うか。
・午後は買物。TSUTAYAにて「時をかける少女」「愛のむきだし」レンタル。ランチ「吉長うどん」。UNIQLOにてオーバーナイトボストン(×DIME)購入。旭屋書店にて「シネマ食堂」「アロハ魂」「生きるコント2」購入。ヤマダ電機にて「Snow Leopard」購入。アンクルベアーにてくまシュー購入。
・珈琲飲みながら、だらだらと読書。至福。そのまましばし昼寝。至福。
・夕食後、「時をかける少女」★★★★★。

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