映画「ゆずり葉」を見た。全日本ろうあ連盟創立60周年記念作品。監督:早瀬憲太郎(ろう者)。最初は、よくある「福祉啓発映画」の一種だと思っていた。同和教育などでありがちな「こんなヒドいことって、いけないですよね」「みんなで変わらないといけないですよね」的な啓発映画、かと。ポスターもそんな風だし。予告編もあんなだし。
ところが、これが期待をおおいに裏切ってくれるような素晴らしい映画だったのだ。練り上げられたストーリーに、過不足ない演出。たとえば、ろう者たちの人権獲得の歴史(かつては自動車免許も取得できない時代があった)を描くにあたっても、ドラマの中で、しっかりと自己批判の視点も入れ込みつつ、生活者目線に落とし込んだことで、「啓発映画」とは一線を画す普遍性を獲得している。
早瀬監督。NHKの手話講座で見たことがあって、ユニークなヒトというのは知っていたけれど、これほどの才能があるとは。こういう監督がいると、障害者への理解が格段に進んで、両者が違和感なく暮らせる社会に自然になっていけるように思う。どんどん作品をつくって欲しいな。
まあ、とはいえ、一箇所だけ、どうしようもない「御都合主義」な面があったのは残念だし、決して役者たちも達者ではない。難点を数えれば、たくさん出て来るだろう。それでも、これほど見るものの心を素直に打つ映画は久しぶりだった。滅多にないことだけれど、ラストの方で、涙腺が思いっきり弛んだ。これって、テレビドラマ化しないかな。そのぐらいのパワーは十分にあると思うのだけれど...。
・6時起床。生目まで走っていって、チームの練習会に参加。2.1kmの周回コース。ところが、2周目にて膝に違和感。休憩を挟んでもおさまらず、結局帰り道は歩いて帰ることに。結局、Run7kmぐらい。
・「ゆずり葉」★★★★☆。
・「ゆれる/西川美和(ポプラ社)」★★★★☆。映画はとてもよく出来ていても、ラストがどうにも嫌いだったのだが、小説版を読んで、作者(監督)の才能は疑いようのないものだということを確信した。映画版のノベライズなので、ストーリーはそのままなのだが、映画では「絵」で説明したことを「言葉」に置き換えてある分、より鮮明な印象を残す。これは、映画>小説の順で読むのが正しい。
・夕食「なべしま」。みんなでチャリに乗って。

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