「Casa Brutus 日本で一番おいしいもの」をパラパラと眺めていると、宮崎の一番の問題点がページの間から浮かび上がってくる思いがした。それは、野菜や果物、肉、魚といった「素材」は素晴らしいのに(だから?)、具体的な「商品」(料理含む)という加工の段階になると、途端に弱くなってしまうということだ。
いや、別に宮崎で加工された「商品」が不味いと言っているのではない。「素材」は、全国でもトップクラスを誇るものがたくさんあるのに、「商品」段階になると、全国で戦えるようなものが少ない、ということだ。
「Casa」で取り上げられている山形「アル・ケッチャーノ」、金沢「小松弥助」、讃岐「山越」「谷川米穀店」、沖縄「辺銀食堂のラー油」などは、ほかの媒体でも多数取り上げられていたりして、「商品」そのものが強力な地域情報の発信メディアとなっている。そういう「メディア化」した「商品」がどれだけあるのだろう。
いみじくもこの「Casa」が「A級保存版」とうたっているように、全国区に通用する宮崎の「A級商品」がもっともっと欲しい。現時点で、宮崎には、胸を張って「A級」と言えるものがどれだけあるのか。当面は、「B級」のジャンルで賑やかに話題を振りまきつつ、多少時間をかけてでも、新しい「A級」をつくりあげることができたら、と思ふ。
・コンペ結果の集計作業、お取り寄せ特番の調整、某深夜番組収録の件.
・ハナは「きこえの教室」。家人対応。午後はぼくが年休。聾学校。
・「1Q84」第5〜8章。
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