恋人とうまくいかなくなったとき、なんとなく「もうダメなんだろうなあ」と考えることと、実際に相手から「別れましょう」と切り出されるときの気持ちは全然別ものである。豊富な経験に則って、断言する(苦笑)。
相手の心が離れつつあることを感じたら、「ダメなんだろうなあ」という漠然とした気持ちでなく、「明日別れを告げられる」という前提で、心の準備をすることが必要だ。それだけでも幾ばくかは、受ける衝撃を和らげることができる、ハズだ(...と、経験者は語る)。
さて。「H氏は、もう違う方向を向いているんだなあ」と考えることと、H氏から「んじゃ!」と宣言される気持ちはどうなんだろう? やっぱ全然違うんだろうか?
H氏とは、なんとなーく近からず遠からずな距離にいた。あの人のパフォーマンスのみならず、表には出ない、とても素晴らしい部分を見ることができたし、逆にヤ〜な部分も随分みてきた。ホント、ヤなときはヤなヤツなんだよ(笑)。ワガママだわ、しつこいわ、××××だわ(ああ!書けない!)...。
でも、そのうえで、6割ぐらいは「やるなあ」「すげえなあ」「そうなんだよなあ」と感嘆し、共感している自分がいる。その無茶苦茶な理論を受け入れたいと思っていたりする。
そう遠くないうちに、H氏は去っていくのだろう。「んじゃ!」と宣言するH氏を想像してみたら、意外とすんなり受け入れられる気がした。いずれ別れることは前提であったし、その短い蜜月は、結構楽しいものだったと思えているからなんだろう。まあ、いい経験をさせて貰っただ。
さらば、H氏。
あの人がいなくなっても、ぼくらの日々は続いて行くのだ。
・祭案件の協議。総括。コリドール協議(の予定がすっぽかし)。
・「もったいない主義/小山薫堂(幻冬舎新書)」★★★★★。うーむ。小山薫堂おそるべし。冒頭の「鈴木家のカレー」のアイデアには唸った。もちろん、アイデアだけでなく、それを実現できることも凄い。「おくりびと」の脚本で、「このシーンでその台詞はいらないだろう」と思った部分が、実は「この台詞を言わせるために、考えられたシーン」だと知り、ちょっとビックリ。見方もいろいろなのだなあ。とにかく常に「アイデア暴走特急状態」にあるのはとても凄いことだ。ぼくなんて、アイデアが暴走するのは年に数回しかないもの。いやー、本気で見習いたい。師匠、紹介してください。
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