おくりびと

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遅ればせながら「おくりびと」を見た。

冒頭20分ぐらいは「ああ、これはいいな。面白いな」と思いながら見ていた。物語の導入がとても巧みで、噂の「モッくんの所作」も素晴らしい。久々に、「はまり役」な感じの山崎努にもワクワクした。

ただ、途中から、「何か腑に落ちない」感情が芽生え、そのモヤモヤとした気分が最後まで残ってしまった。物語としての構成、伏線の活かし方、小さなエピソードの積み重ね、美しい映像、エンディングへのうねり...映画の様々な要素がとてもキチンとしている。いい映画だと思う。でも、なーんだか「腑に落ちない」のだ。すっきり感動できない。

帰る道すがら、つらつら考えてみたのだが、たぶん「説明し過ぎる」のが原因じゃなかろうか。余白が全然ないっつーか。このシーンはこういう意味、このカットにはこういう伏線、という「説明」が過多なのだ。

たとえば、余貴美子が自分の辛い過去を自白するシーン。自白はもっとアバウトでいいのにとてもキッチリ説明する。それに応えるモッくんも、キッチリと感情を爆発させる。余の台詞は半分くらいで、モッくんに至っては台詞なしでも、両者の気持ちの動きは、十分伝わったように思う。

きっと「腑に落ちない」気分になったのは、音と映像から「感じ取りたい」ものを全部説明されちゃうから、じゃないかなあ。そう考えると、文化の違う国では、説明過多なぐらいで丁度伝わる...ということだったのかもしれないよな。

まあそれはそれとして、確かにいい映画ではあった。でも、言われるほど良くもなかった。そんな感じ。

<memo>
・東京マラソン続き、契約変更
・「おくりびと」★★★(シネマ1)。レイトショー。

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このページは、kaishindouが2009年3月13日 00:00に書いたブログ記事です。

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