マスコミさんとの付き合い方

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人生2度目の密着取材を受けて、つくづく思ったな。「マスコミさんにはかなわない」と。マスコミさんが、「編集権」というプラチナカードをもっている以上、こちらは手の上で遊ばせて貰うしかないのだ。

たとえば、今回の取材では、「優良県産品」という新制度をプッシュしたいというこちら側の思惑があった。で、たくさんある「産品」のなかから、某ワインをイメージ商品として取り上げて貰おうと考えた。

焼酎の国でワインという意外性、実は国内コンクールはもとより、世界のワインレポートでも高く評価されていること、デザインがキレイであること、実はあの伊■丹のワインコーナーにも置いてあったりする実力...などなど。「産品」のレベルを具体的にあらわすのに、これほど優れた商品はない。

記者はその提案にノリノリで「いいすねーおもしろいっすねーいきましょうワイン」ということになった。本番直前の寸暇を惜しむ時期ではあったが、これ以上のPRはないと思い、時間をたっぷり割いて、現地取材なんてことにも協力したんである。

んで、テレビの放映本番。

画面には、「掘り出し物のワインを"発見"し、その売り込みに懸命」なぼくがいた。あろうことか「海森堂さんのワイン」というナレーションまで被さったので、一瞬「ワイナリーの経営者」にでもなったかのような錯覚を覚えた。

まあしかし、そんな違和感を感じているのは、本人ぐらいのもので、一般視聴者からはおおむね好評だった様子である。「あいつも立派なケンチョリーナになったものだ」という声が聞こえてきたりもする。また、ワインの方もネット販売が「ぐんっ」と伸びたらしく、本物のワイナリーからお礼を言われたりもした。実に心中複雑である。

唯一、こちらの「仕掛け」がはまったのは、師匠の本が画面に大写しになったシーンだった。深夜の密着取材中、「ぼくらはニワカ広告マン・宣伝マンなので、結構必死で勉強しているんですよ」と記者に語りながら、本を並べてみせたのである。並べた本をなめながら、ぼくの横顔が映されると、「専門書でアピール戦略を勉強しつつ、深夜まで仕事に取り組む海森堂さんの絵」が完成である。「明日の広告」というタイトルが活きたなあ。

ま、そんなこんなで、もし3度目の密着取材があるときは、「編集後の放映シーン」をできるだけカッチリ想定しながら、のぞむこととしよう。ま、3度目なんて早々ないだろうけれども...。

<memo>
・関係各部局への挨拶、副社長まで報告、メール処理など。
・定時退社で子供らとゆっくり。

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このページは、kaishindouが2009年2月12日 21:14に書いたブログ記事です。

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