社長の声は天の声

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会社の規模にもよるのだろうが、正社員数千人、グループ企業まで含めると、2万人程度が働いている我が社の場合、「社長」というと、それはそれは偉い人である。であるから、「社長の声」は時に「天の声」と呼ばれたりして、社員らは、ひたすら従順に指示を仰ぎ、言葉通りに実践するということになる。

ところが、現社長になってからは、随分と風土が変わってきて、「社長の言葉」ではなく「社長の意図」を汲み取るようになってきた。社長はそれを「空気を読む」という言葉で表したりもしている。

意図を汲むってそんなの当たり前、と思ったあなた。あなたは、コッパ役人の世界をちっともわかっちゃいませんな。コッパーなヒトビトは、よくも悪くも「実直」な人種なのだ。「愚直」というか。いや、単に「愚か」というか。つまりは、社長の言葉を、つまりは「天の声」を、「一言一句」を正確に聞いて、ダイレクトにその言葉に添うように動くのである。

笑えない某M県での話。

防災ヘリコプターを導入したM県の知事(当時)が、就航式の際、「このヘリは飛ばない方がいい」という発言をした。言うまでもないことだが、これは「防災ヘリの出動」=「災害の発生」である、ということを踏まえて「できるだけ事故も事件も地震も火災も発生しない方がいい」ということを言い換えたわけだ。

災害対応というと、「大きく構えて小さく収める」というのが鉄則だ。つまり、「出動の判断に迷う場合は出動する(大きく構える)」。実際、軽微で収まれば(小さく収める)、大事故にならずによかったよかった、と思えばいいだけのことである。

ところが、このM県防災ヘリの某所長。社長が「ヘリが飛ばない方がいい」と言ったからという理由で、出動の判断に迷うようなケース(軽微な事故の場合等)では「できるだけ飛ばない」ということを前提にしていたのだという。

社長の真意を考えず、知事の言葉通りに、盲目的に従ってしまうから、わけのわからない判断をしちゃうわけだ。「実直」「愚直」「愚か」。ホントに困ったことである。...などと呆れ気味に語っているけど、我が社にだって、未だにこういう「思考停止」になっちゃっている社員は山ほどいる、ということもまた真実。ホントに困ったことである。

<memo>
・終日、デジタルプレゼン研修。
・研修から戻って概説書の修正など。

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このページは、kaishindouが2008年10月16日 23:55に書いたブログ記事です。

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