東京出張の移動の合間、町山智浩の本を2冊続けて読む。
「オバマ・ショック/越智道雄・町山智浩(集英社新書)」★★★★
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない/町山智浩(文芸春秋)」★★★★★
前者は、オバマ当選を受けての越智道雄・明治大学名誉教授との対談(オバマ本人というより当選に至る背景にかなりのページが割かれている)であり、後者は、大統領選直前までの政治批評コラムである。両書に共通するのは、アメリカ在住の著者らしい「生活者の目線」と、政治をできるだけ俯瞰しようとする「歴史的な目線」である。両方があるから、ひとつひとつの言葉に説得力が生まれる。
これらの本を読むと、数日前に書いた「大統領を尊敬するという点においては、なんて素敵なアメリカ」ということですらも撤回すべきという気になる。アメリカ人は「バカ」だからあんな大統領でも尊敬しちゃう、ということなのかも。
「無知で感情的で力で人をおさえつけるしかできないジャイアン」みたいなアメリカより、「情けないし、ときどき小賢しいけど、結局はお人好しののび太」的日本という国の方が、まだまだ健全に思えてきた。
・早朝から移動。越谷I社、銀座M社、舞浜S社。現場は大事。
・最終便で帰宅。そろそろ疲れが...。
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