Home


海森殿堂 AWARD 2003

今年のノミネート数。
本:115,映画:35,TVドラマ:2,美術展:1,コンサート:0    計152

愚息が夜に寝てくれるようになったので、03年は結構本を読んだ。月平均9.6冊は結婚後、最高値。でも、やはり映画館とかコンサートとか、外出が必要なものは厳しかった。どうしても行きたいものが少なかった、ということも大きい。でも、なかなか一人でぶらっと出掛ける気分にはなれないのだなー。愚息と小娘の面倒を見ている家人も行きたいだろうし。04年はもっと使えるもの(=オヤキョウダイ)を活用しなきゃ。


つーことで、ランキング発表。
第1位 サイレントゲーム/リチャード・ノース・パタースン(新潮社)

数ヶ月経過しているにも関わらず、読了後のココロのヒリヒリ感がアリアリと甦る。ジンセイの「喜び」と「痛み」がギッシリとつまったスーパーヘビィな小説。このようなジンセイの「痛さ」は、小説のなかだけであってほしいと思う。
第2位 A /森達也 (DVD)

見ていくにつれて何だか「重い」ものがココロのなかにずんずんと積み重なっていくような感覚に囚われる。この作品の登場人物たちは、ぼくらの一部なのだ。松本智津男も含めて。ぼくらの馴染みのある世界と異常な世界の間に何の距離も溝もないのだ、つーことの「重さ」。
第3位 フライ,ダディ,フライ/金城一紀(講談社)

いわゆる「ロッキー」なのだー。らぶ。
第4位 プラネタリウムのふたご/いしいしんじ(講談社)

ぼくにとって03年はいしいしんじ元年として記憶されるかもしれない。このりゅうとした「世界観」はどうだ。そして寓話でありながらこのリアル感。その場の空気まで感じされるほどだ。作者は寡作のようなので、じっくりと追っかけていきたいと思う。
第5位 ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ/ガイ・リッチー(V)

いやあ、とにかく好き。パズルがさくさくと組み合わさっていく快感。
第6位 木更津キャッツアイ(TBS/DVD)

宮藤官九郎のすごさは、とにかく登場人物の「役名」を覚えるってことではないか。岡田准一は、ぼくにとってはもう「ぶっさん」だもの。「くだらねー」ことを楽しめるヒトには絶品のドラマだと思う。
第7位 ティモレオン/ダン・ローズ(アンドリュース・クリエーティブ)

まず、短編集、というのがいい。毒がいっぱい、というのもいい。ジンセイを、高らかに謳わないのがいい。でも、不思議と悲観的な気持ちにならないのがなによりもいい。
第8位 本格小説(上)(下)/水村美苗(新潮社)

まず、タイトルがすごいやね。表紙もすごいけど。内容については何を書いてもネタばれになりそうでヤんなるけれども、とにかくタイトルに偽りなし。小説におけるさまざまな要素を丁寧につむいでいって太い物語となっている。すげ。
第9位 永遠の出口/森絵都(集英社)

登場人物は女性だし、少女だし、今現在のぼくが共感する余地などなさそうなのだが、読み進めながら、主人公に寄り添い、ともに悩み、語り合ったという感覚が残る。まるで過去から一緒に成長するような不思議な体験だった。
第10位 毎月新聞/佐藤雅彦(毎日新聞社)

こんなにわかりやすいことばっかりやってて、こんなに「天才」を感じさせるヒトも珍しいよなー。このヒトのゼミにゼヒ入りたい。

以下は次点。今年は面白い本が多くて悩ましかった。

<本>
趣味は読書。/斎藤美奈子(平凡社)
批評の事情−不良のための論壇案内/永江朗(原書房)
リレキショ/中村航(河出書房新社)
症例A/多島斗志之(角川文庫)
回転木馬のデッドヒート/村上春樹(講談社)
回転木馬のデッドヒートRMX/素樹文生(メディア・ファクトリー)
沖縄上手な旅ごはん/さとなお(文藝春秋)

<映画>
IamSam
マトリックス3部作
運命の女
ブルークラッシュ


04年はチビふたりとどうやって折り合いを付けていくかがショーブだな。
頑張れオレ。


海森殿堂とは、わたくしkaishinが実際に読んで、みて、体感したものから、独断と偏見により、年に1度、エンターテイメント「Best 10」を選び、その素晴らしさを賞賛しようというものである。賞状や商品といったものを贈呈するのも、やぶさかではないのだが、何よりも感動した「気持ち」が大事なのであって、「拍手喝さい」以外に何が必要であろうか(いや何もいらない)。
もちろん、ノミネート作品は、発売日や公開日とは一切関係ない。古典的名作も、現在進行形でブームなものも、「今」のわたしが読んで、みて、どんだけ「すげぇ!」とか「だめだめだあ!」と思ったかが大事なんである。その気持ちは、5段階(★)+α(☆)で表す。ちなみに、基本的に、エンターテイメントは「先入観は最小限であるべき」と思っているので、内容にはほとんど触れていない。どれだけショーゲキを受けたか、というところを汲み取って頂きたい。
そんなわけで、2003年のノミネート作品は以下のとーりである。


 AWARD 2003  ノミネート作品
1/8 読書力/斎藤孝(岩波新書) ★★★☆
1/13 池袋ウェストゲートパークV 骨音/石田衣良(文芸春秋) ★★★★
1/18 ナショナリズムの克服/姜尚中・森巣博(集英社新書) ★★★★☆
1/22 リリー&ナンシーの小さなスナック/ナンシー関、リリー・フランキー(文芸春秋) ★★★★★
1/25 ライ麦畑でつかまえて/J・Dサリンジャー(白水社Uブックス) ★★
1/26 おわらない夏/小澤征良(集英社) ★★
1/31 ビジネスマンのための新・教養講座/宮崎哲弥(洋泉社Y新書) ★★
→1月分総評(7作品)
2/1 定年ゴジラ/重松清(講談社文庫) ★★★★
2/1 アイドル政治家症候群/矢幡洋(中公新書)
2/6 趣味は読書。/斎藤美奈子(平凡社) ★★★★☆
2/8 日本ゴロン/桝野浩一(毎日新聞社) ★★★☆
2/9 バースデイ・ストーリーズ/村上春樹編訳(中央公論新社) ★★★
2/10 フライ,ダディ,フライ/金城一紀(講談社) ★★★★★
2/11 平壌ハイ/石丸元章(文春文庫) ★★★★
2/14 旅の理不尽−アジア悶絶編−/宮田珠己(新風舎) ★★★★
2/21 本格小説(上)(下)/水村美苗(新潮社) ★★★★★
2/22 水人/中里尚雄(扶桑社) ★★★☆
2/23 アートサーカス サーカスを超えた魔力/西元まり(光文社新書) ★★★
2/26 記憶スケッチアカデミー/ナンシー関・編著(カタログハウス) ★★★★
→2月分総評(12作品)
3/1 私、Hが下手なんです!/中村うさぎ対談集(河出書房新社) ★★★☆
3/2 対話篇/金城一紀」(講談社) ★★★☆
3/3 ブロンソンならこう言うね/みうらじゅん・田口トモロヲ(ごま書房) ★★
3/8 批評の事情−不良のための論壇案内/永江朗(原書房) ★★★★☆
3/10 イラクの小さな橋を渡って/池澤夏樹(光文社) ★★★★
3/13 放蕩記/佐藤正午(ハルキ文庫) ★★☆
3/14 800/川島誠(角川文庫) ★★★☆
3/14 ファントム・ペイン/鴻上尚史(白水社) ★★★
3/16 正義の見方/宮崎哲弥(新潮OH!文庫) ★★★★
3/17 ドン・キホーテは眠らない/鴻上尚史(扶桑社) ★★★
3/18 情報の「目利き」になる!/日垣隆(ちくま新書) ★★★☆
3/22 ブレイブ・ストーリー(上)(下)/宮部みゆき(角川書店) ★★★★
3/24 沖縄やぎ地獄/さとなお(角川文庫) ★★★★
3/29 57577 Go city, go city, city !/桝野浩一(角川文庫) ★★
→3月分総評(14作品)
4/7 唇のあとに続くすべてのこと/永井するみ(光文社) ★★★★☆
4/10 キャラクター小説の作り方/大塚英志(講談社現代新書) ★★★★
4/11 It's only a talk show/中島らも・鮫肌文殊(メディア・ファクトリー) ★★☆
4/13 焼酎ぐるぐる/大田垣晴子(ワニブックス) ★★★
4/13 戦争報道/武田徹(ちくま新書) ★★★★
4/18 ブッシュの戦争/ボブ・ウッドワード(日本経済新聞社) ★★
4/27 戦争倫理学/加藤尚武(ちくま新書) ★★★★☆
4/29 永遠の出口/森絵都(集英社) ★★★★★
4/29 かえっていく場所/椎名誠(集英社) ★★★☆
4/30 ミッケ!(小学館) ★★★
→4月分総評(10作品)
5/20 高丘親王航海記/澁澤龍彦(文藝春秋) ★★★★
5/24 欠陥住宅物語/斎藤綾子(幻冬社) ★★★☆
→5月分総評(2作品)
6/2 死都日本/石黒輝(講談社) ★★★★
6/7 汚名/多島斗志之(新潮社) ★★★★
6/8 毎月新聞/佐藤雅彦(毎日新聞社) ★★★★★
6/8 ネットのおやつ/佐藤雅彦(マガジンハウス) ★★
6/8 同姓同名小説/松尾スズキ(ロッキングオン) ★★★★
6/11 世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい/森達也(晶文社) ★★★★★
6/11 現場主義の知的生産法/関満博(ちくま新書) ★★★★
6/16 ベロニカは死ぬことにした/パウロ・コエーリョ(角川文庫) ★★★☆
6/21 彼女について知ることのすべて/佐藤正午(集英社) ★★★★
6/22 魚藍観音記/筒井康隆(新潮文庫) ★★★
6/22 ベストセラーだけが本である/永江朗(筑摩書房) ★★★
6/22 人生張ってます/中村うさぎ(小学館文庫) ★★★
6/27 間取りの手帖/佐藤和歌子(リトル・モア) ★★
6/27 るきさん/高野文子(ちくま文庫) ★★★☆
6/28 七回死んだ男/西澤保彦(講談社文庫) ★★★
6/28 日々にぎりこぷし/にぎりこぷし(バジリコ) ★★
6/29 リレキショ/中村航(河出書房新社) ★★★★☆
6/29 欲望の迷路/本橋信宏(宝島社) ★★
6/30 愛のモンダイ/素樹文生(メディア・ファクトリー) ★★★
→6月分総評(19作品)
7/3 ティモレオン/ダン・ローズ(アンドリュース・クリエーティブ) ★★★★★
7/5 ナンシー関のボン研究所(角川文庫)
7/5 無差別級/ナンシー関(河出書房新社) ★★★
7/7 HOOT/カール・ハイアセン(理論社) ★★★★
7/9 天皇家の財布/森暢平(新潮新書) ★★★
7/10 八甲田山死の彷徨/新田次郎(新潮文庫) ★★★
7/10 神様/川上弘美(中公文庫) ★★★☆
7/15 ハワイッサー/水野スミレ(角川文庫) ★★★★☆
7/16 自転車ツーキニスト/疋田智(光文社・知恵の森文庫) ★★★★★
7/19 プラネタリウムのふたご/いしいしんじ(講談社) ★★★★★
7/21 壊人/レックス・ミラー(文春文庫) ★★
7/29 キャッチャー・イン・ザ・ライ/J・D・サリンジャー(白水社) ★★★
→7月分総評(12作品)
8/1 翻訳夜話2 サリンジャー戦記/村上春樹・柴田元幸(文春新書) ★★★★☆
8/3 回転木馬のデッドヒート/村上春樹(講談社) ★★★★★
8/3 回転木馬のデッドヒートRMX/素樹文生(メディア・ファクトリー) ★★★★
8/6 これ誰?/清水ミチコ(宝島社) ★★
8/9 デッドエンドの想い出/よしもとばなな(文藝春秋) ★★★★
8/22 サイレント・ゲーム/リチャード・ノース・パタースン(新潮社) ★★★★★
8/24 椰子・椰子/川上弘美・山口マオ(新潮文庫) ★★★☆
8/30 ヘルタースケルター/岡崎京子(祥伝社) ★★★★☆
8/30 南瓜とマヨネーズ/魚喃キリコ(宝島社) ★★★★
8/30 うたかたの日々/岡崎京子(宝島社) ★★★★
→8月分総評(10作品)
9/5 ハリガネムシ/吉村萬壱(文藝春秋) ★★★
9/7 川の深さは/福井晴敏(講談社文庫) ★★★★
9/9 DIET SHINGO(マガジンハウス) ★★
9/9 ゆるるんハワイ/関口和之(二見書房) ★★
9/14 神々の食/池澤夏樹(文藝春秋) ★★★
9/16 午後の曳航/三島由紀夫(新潮文庫) ★★★★
9/17 ピクルス/藤森直子(藤森書房) ★★★☆
9/20 症例A/多島斗志之(角川文庫) ★★★★☆
9/21 カッシーノ!/浅田次郎(ダイヤモンド社) ★★★
9/21 私のワインは体から出て来るの/宮藤官九郎(学習研究社) ★★★★
9/28 ZOO/乙一(集英社) ★★★☆
→9月分総評(11作品)
10/7 そこから青い闇がささやき/山崎佳代子(河出書房新社) ★★★★☆
10/11 サドルの上で考えた/疋田智(東京書籍) ★★★★
10/12 インストール/綿矢りさ(河出書房新社) ★★
10/26 死刑囚 最後の晩餐/T・トレッドウェル、M・バーノン(筑摩書房) ★★
10/31 宮崎の建物と街並み/編・駒見宗信(TKC中央出版) ★★★
→10月分総評(5作品)
11/16 ベトナムから来たもう一人のラストエンペラー/森達也(角川書店) ★★★★
11/20 休みの国/中島らも(講談社) ★★
11/24 不肖宮嶋イツデモ ドコデモ ダレトデモ/宮嶋茂樹(小学館) ★★★
11/29 サウンドトラック/古川日出男(集英社) ★★
11/30 活字の海に寝転んで/椎名誠(岩波新書) ★★★
12/1 真夜中のマーチ/奥田英朗(集英社) ★★★
12/4 誰か・・・Somebody/宮部みゆき(実業之日本社) ★★★★
12/7 主婦でスミマセン/青木るえか(角川文庫) ★★★
12/14 ‘THE SCRAP’懐かしの一九八〇年代/村上春樹(文藝春秋) ★★★★☆
12/14 撮られた暁の女/松尾スズキ(扶桑社) ★★★☆
12/22 オトナ語の謎/監修:糸井重里(イトイ新聞) ★★★★
12/31 恋愛のススメ/吉田伸子(本の雑誌社) ★★★
12/31 沖縄上手な旅ごはん/さとなお(文藝春秋) ★★★★☆
映画
1/4 ドクター・ドリトル/エディ・マーフィー(DVD) ★★☆
1/5 少林サッカー(DVD) ★★★★
1/22 I am Sam/ジェシー・ネルソン(DVD) ★★★★★
1/22 ハッシュ/橋口亮輔(V) ★★★★
1/30 運命の女/エイドリアン・ライン(品川プリンス) ★★★★★
2/28 バイオ・ハザード(DVD) ★★★
3/2 海辺の家/A・ウィラー(DVD) ★★★☆
4/19 ピンポン/曽利文彦(DVD) ★(半寝)
4/20 チョコレート/マーク・フォスター(DVD) ★★★★
5/19 めぐりあう時間たち/スティーブン・ダルドリー(品川プリンス・プラチナ) ★★★★
6/5 マトリックス/ウォシャウスキー兄弟(DVD)・5回目くらい ★★★★★
6/7 マトリックス リローデッド/ウォシャウスキー兄弟(宮崎セントラル) ★★★★☆
6/22 チャーリーズ・エンジェル(テレビ朝日) ★★★
7/12 八甲田山(V) ★★★☆
7/12 トランスポーター(DVD) ★★★
7/14 チェンジング・レーン(DVD) ★★
7/18 ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ/ガイ・リッチー(V) ★★★★★
7/21 ビック・ウェンズデー(BS2)・2回目 ★★★★☆
7/28 チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル(宮崎セントラル) ★★★
8/2 踊る大捜査線レインボーブリッジを封鎖せよ(宮崎セントラル) ★★
9/4 ブルー・クラッシュ/ジョン・ストックウェル(宮崎マジソン劇場) ★★★★
9/20 X-MEN(V) ★★
9/23 ハート・ブルー/(BS・Japan)・3回目 ★★★
9/27 座頭市/北野武(宮崎セントラル) ★★★
9/27 たそがれ清兵衛/山田洋次(DVD) ★★★★
9/27 竜馬とその妻と夫と愛人/市川準(V) ★★
10/8 池袋ウェストゲートパーク(TVシリーズ・DVD全6巻) ★★★★☆
10/26 ボーリング・フォー・コロンバイン/マイケル・ムーア(DVD) ★★★
11/9 木更津キャッツアイ(TVシリーズ・DVD全5巻) ★★★★★
11/11 マトリックス・レボリューションズ/ウォシャウスキー兄弟(宮崎セントラル) ★★★★☆
12/7 アニマトリックス ★★
12/10 A/森達也(DVD) ★★★★★
12/15 氷壁の女/フレッド・ジンネマン(V) ★★★★★
12/18 キル・ビル/Q・タランティーノ(宮崎シネサロン) ★★★
12/20 キダム/シルク・ドゥ・ソレイユ(V) ★★
12/22 シベリア超特急/水野晴郎(V)
12/31 ナージャの村/本橋成人(V) ★★★
AWARD 2002 ぱんぱかぱーんつと発表!
AWARD 2001 ズンズカずーんと発表中!



Home